2023年9月22日金曜日

エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~

演劇を観てきました。


いわきFCのパブリックビューイングに行ったとき
ハーフタイムでの抽選会で、いわきアリオス主催の催事の招待券が当たりました。
当初は昨年末の演劇を観に行く予定だったのだけれどコロナの影響で中止になり
今回の演劇を鑑賞することにしました。

一人芝居だけれど観客参加型、という劇。
しかも舞台上に客席がある、という珍しいスタイルでの観劇。
全然想像できないけど、でもおもしろそう♪と楽しみにして行きました。

お話はうつ病になった母親のために主人公がありとあらゆるステキなことを書き出す
というもの。
1から始まって、なんと1万ものありとあらゆるステキなものを書き出してお話は終わります。

どんなステキなことがあるのか、書き出したものを1から読み上げるのだけれど
観客にあらかじめカードが渡されて(番号とステキなもののことが書かれている)
劇中で番号が呼ばれたら観客が客席からメモを読み上げます。

劇中、会場のいろんなところから声が上がってそれもおもしろかったし
劇の中に登場する人物を、その場にいるお客さんに即興で演じてもらったり
まさに毎回毎回、お客さんと創り上げる、同じプログラムでも同じ劇にはならない
そんな演劇でした。(没入型演劇、というらしいです)

こんな斬新なスタイルの演劇は初めておもしろかったし
即興で演じた観客のみなさんも「演劇経験者なのか?!」と思うほど上手でした。
劇中、お客さん全員とハイタッチするシーンもあって
俳優さんは大変だけど、お客さんにとっては記憶に残る劇になるだろうなぁと思いました。

そして主人公を演じた俳優さん。
この膨大な量のセリフを全部覚えて演じるだけでなく
どの番号のカードがどのあたりにあるのか、配布した場所も覚えていたし
セリフをいう声量も大きくてはっきりとしていて
さすがプロだなぁと。

3回公演がある中で、初回のみアフタートークがあって
俳優と演出家とプロデューサーのお話を聴くことができました。
あらかじめ会場内で質問用紙が配布されたので
お客さんからの質問に答えるかたちでした。

お客さんとの即興劇なので今まで思い出に残った話もおもしろかったし
何番のカードをどのお客さんに渡したのか、どうしてわかるのか、という質問には
「このお客さんならこの言葉を情感込めて言ってくれるだろう」と考えて渡していることや
途中、マイクを向けることがあったのでマイクを持って行きやすい位置も考えていることなどが
話題に上りました。


お話の中で登場する~ありとあらゆるステキなこと~。
私だったら1万ものステキなことを見つけられるかな?
読み終わったばかりの本を思い出しました。
自分の身の回りには価値あるものにあふれているけれど、それに気づけるかどうか。
あんなにステキなものをたくさん見つけられる主人公。
心のアンテナをいつも磨いて、アンテナを立てておかないと見つけられないなぁ。


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