2026年5月18日月曜日

いわき時空散走2026春ツアー ~水と温泉をめぐる歴史をたどる~ ツアーレポート

今回はA家食堂にてスタッフランチをするところからスタートしました。

こちらの建物は現存する炭鉱住宅長屋なのでずっと行きたいと思っていました。


いつもは湯本駅前集合だったのですが、今回は常磐支所をスタート地点にしました。
まず最初は自己紹介から。お隣の茨城県から「炭鉱」つながりで参加してくださった方も。
常磐炭鉱は北茨城の方までまたがっていましたからね。


温泉神社に移動しおじいちゃんが奉納した石碑の前で
おじいちゃんの話をするところから時空散走 常磐ツアーが始まりました。


私が常磐地区担当のサポーターですが、私とこの土地のつながりや
古い地図を見ながらおじいちゃんは湯本でどんなことをしていたのか
それから最近おじいちゃんのことで発見した話をみなさんに聞いていただきました。

いわき湯本温泉旅館協同組合より温泉の湧出地区平面

それから今日の本題である「水と温泉をめぐる歴史」について
温泉神社の階段の上から湯本の町を見て、温泉がでていた地域はここで
井戸があった場所はこのあたりだよ、という話を
いわき湯本温泉旅館協同組合のウェブサイトの画像を見ながら説明しました。

温泉は出るのに水は出ない、飲料水の確保がどれだけ大変だったか。
また明治時代には入山炭鉱の影響で温泉と水が出なくなってしまったため
水道を敷くことと温泉を復活させる申し入れを入山炭鉱に申し入れしたことや
それが原因で村長に辞職勧告決議をされた話が
備中屋斎菊のオーナーのおじいさんの書いた日記風の記録に書かれていることを紹介して
自転車旅の始まりです。



今でも残る湯壺跡。なんだか来るたびにきれいに整備されていっている気がする……。
かつて温泉が自噴していた場所で、この辺りにはこういった場所が沢山あったそうです。
ここでFAROのオーナー北林さん時空散走の平地区サポーター)のおじいちゃんの手記を紹介。
なんと北林さんのおじいちゃんはその昔、幼少の頃湯本に住んでいたことがあり
それも私の実家のすぐ近所という、なんとも不思議なご縁があります。

北林さんのおじいちゃんの手記からは、近所に銭湯が沢山あってしかも安かったので
友だちとよくお風呂に入りに行っていたこと。
半面、水には苦労して早朝から井戸まで水を汲みに行っていたこと。
手桶に入れた水は重く、井戸から家まで水を持ち帰るのが大変な重労働で
水汲みができないと一人前の女性とは言えなかったことなど
当時の生活の様子が詳しく書かれていました。

湯壺跡からすぐ近くに移動し、父の話から昔、銭湯と共同水道があった場所へ移動。
私が生まれる少し前の時代は家に「水道」がなかった。
そんな時代を経て今があるんだと実感した場所です。


そのまま今度は傾城地区へ。
橋のたもとをにはレンガが積まれていてなにやらちょっとカッコイイ造りになっています。
ここは常磐炭鉱の最後の線路跡だったそうです。
東京あたりからもこの橋を見るために訪れる人が今でもいるそうで
自転車を停めて橋の下をみんなでのぞいていたら
橋のたもとにある理容店のおじいちゃんが出てきて説明してくれました。

実は「理容店のおじいちゃんがこの辺りの昔のことに詳しいんだよ」と聞いていて
話を聴きたくて何度かリサーチに訪れてはお店の周りをうろうろしたのですが
なかなかおじいちゃんに会えなくて、まさかツアー本番でお話を聴けるとは!!
 

橋から見える、川をまたぐ銀色のパイプ。
ずっとこの道を通る度に目にしてはいたものの、あまり気にも留めていませんでした。
今回のツアーでいろいろ調べていたところ
このパイプは水管橋という名前だと知ることができました。


理容店のおじいちゃんはこの水管橋やその向こうにある温泉ポンプ場のこと
台山にある温泉揚湯場からくみ上げたお湯がこの先の温泉ポンプ場まで運ばれて
そこからハワイアンズに行くルートと旅館街に運ばれていくルートがあると説明してくれました。

常磐湯本温泉株式会社 送湯管経路図

ちょうど私が説明しようと思っていたものを詳しく当時の様子を交えながらお話してくれました。


水面の下にコンクリートでL字型になっているのは
この近くにある炭鉱住宅へ水を供給する水道管の跡。
炭鉱住宅には水道がありましたが町には水道がなかったので
炭鉱住宅以外の人たちは飲料水の確保に苦労していました。
そこでこの次に行くのは傾城の浄水場跡。
この浄水場の完成は町の人たちにとっては悲願だったと思います。


と、ここでおじいちゃんが袋を持ってきました。中に入っているのは石炭。


常磐炭鉱の石炭をお土産にいただきました。


傾城の踏切から見た浄水場地あと。
踏切の手前で一度止まり、炭鉱住宅の共同風呂の話や
炭鉱の最盛期は踏切の先の道路は車も人も往来が激しくて(通行する人は一日数千人!!)
事故も多発していたことから傾城には県内初の歩道橋が設置されたことなども紹介しました。


よく見ると石垣っぽくなっているのが分かると思います。
私はずっとここが何なのか、気になっていました。
元々はお城があったところに浄水場ができたのだと
幼少期、この辺りに住んでいたというみっとんさんに教えてもらいました。


民家の間を抜けて階段を上るとゆるい上り坂。そして見えてきた石碑。


約7㎞の水路を計画して4年で施工したこと
飲料水に恵まれなかったために水道ができることは住民の希望であったこと
この町に住んで水をくむ人は先人の苦心の跡を追想して、などと書かれていました。
水をめぐっては本当に苦労し、浄水場ができて喜んだ先人の姿が思い浮かびます。


今でも一番上まで上ることができます。


中に入ることはできませんが、浄水場跡地は今はこのようになっています。


浄水場跡地から下を眺めて見ました。
傾城の道路は昔は数千人の人の往来があったなんて!!
石炭を運ぶ車などもひっきりなしに行き来していたんでしょうね。
その頃は炭鉱で働く人の子どもが通っていたので
湯本2小も人数が沢山のマンモス小学校だったと理容店のおじいちゃんも話していました。
とってもその頃は賑わっていたんだろうなぁ。


浄水場を後にした私たちはいわき市石炭化石館 ほるるへ
お土産コーナーで参加者のみなさんに見せたい推しキャラがいるのです。


彼は石炭の袋のプリントされていた「タンクロー君」です。
Tシャツの他にトートバッグもあります。トートバッグ、おすすめです。


あ、知らない間にトートバッグの黒バージョンが発売されてた!!
(白バージョンは持っているので、情報を聞いた主人が後日購入してきました。
そしてなぜか黒バージョンの方が値段が高い……)


おみやげコーナーの隣がコミュニティスペースになっているので
ちょっと飲み物を飲んで休憩タイム。
嬉しかったのは参加された方がタンクロー君のトートバッグを購入したこと。
私の推しキャラグッズの購入、ありがとうございます。


帰り際、顔はめパネルで写真を撮りました。みんな楽しい人たちだー。


ほるるから温泉揚湯場の前を通り、子種神社へ。
信号待ちをする時間に簡単に温泉揚湯場の説明をしました。


子種神社はその名の通り子授け、子宝、安産にご利益のある神社ですが
ここにある井戸は水量が豊富だったので町の人たちはここへ水を汲みにやってきたそうです。

私はずっと不思議に思っていたことがあります。
夏になると子種神社の祭礼が鶴の足湯で行われることです。
神社のお祭りって神社の周辺で行われるイメージがあって
鶴の足湯といったら神社からだいぶ離れているのに、どうしてなんだろう?って。
それは昔、飲料水の確保に困っていた町の人たちがこの井戸の水で助けられたから
町の人たちは今でもこの神社を大切にしているのだということを
今回の時空散走でリサーチすることで知ることができました。


なんとかひと通り予定していた場所を回ることができました。
時間的にも余裕があったので、ゴールする前に久つみさんで美味しいものを食べよう
と駅前へやってきました。


馬方ようかんはいわき地域独特の羊羹なんですよ、という説明とともにみなさんとお買い物。
「手作りわらび餅も美味しいよ」というメンバーからの情報で私はわらび餅を購入。


イチゴ大福などいろんな和菓子がそろっています。


「石炭まんじゅうは初めてかも!!」と石炭まんじゅうも購入。
お店の向かい側のベンチに座ってみんなで羊羹やまんじゅうを食べて
ゴールまでの英気を養いました。

今回は私が「おもしろい!!」と思った発見を参加者の方と共有したいと思って考えてみました。
事前のリサーチも
1つを調べていくとそれに付随していろんなものが次々に浮かび上がってきたりして
とても楽しいものでした。
自分の住む町の今まで知らなかった歴史に触れて
何となく素通りしていたけど足をとめて見たら実はおもしろいものが沢山あって
そんなことに出合えたツアーだったのではないかと思います。

次回はスパリゾートハワイアンズ60周年にちなんで
ハワイアンズにつながりのあるフラガール常磐コールシスターズ黒カレー
いわきFCの応援団にまつわる話など
ハワイアンズを軸に昔と今を行ったり来たりするツアーをしたいなと思います。
また次回の常磐ツアーでお会いしましょう。

2026年5月16日土曜日

A家食堂で遠い時代に思いを馳せながらいただくランチ

今年の時空散走 春ツアーのランチはA家食堂

初めて行ったのは多分、子どもが幼稚園に通っていた頃。

こちらのお店がオープンしたばかりの頃かな。

「沖縄そば」がどんなものか知らなかった私は日本そばのようなものを想像していたら

出てきたのがそばというよりラーメンに近いもので驚いたのを覚えています。

今回はみんなで日替わりランチをオーダー。
沖縄そばに豚の角煮がのったごはんにサラダ、デザートにちんすこうがついていました。
沖縄そばの上にものっている豚の角煮がすごく柔らかくて美味しい♪


ここは常磐炭鉱の長屋だった建物。
今回のツアーでは温泉をめぐる物語をたどるので、ツアー前のランチに行きたかった場所です。
この建物はどこからか移築したものなのかと思ったら
当時この場所にはこういった長屋がたくさん並んでおり、建物の後ろには共同の洗い場も。
(今でも共同洗い場の跡らしきものがあるそうです)
残念ながら駅前再開発に伴い、こちらの長屋も取り壊されることが決まっているとのこと。

こちらの建物はもともとは天井があったそうですが
それを取ってしまったので梁がむき出しになっています。
よく見ると梁のところに電気の配線も見えます。
これも当時のものだそうで、電気屋さんも当時の資料を見ながら配線工事をしたそうです。


時空散走のツアーのサポーターをすることになって知ったのが鯨岡安見子さんという女性。
高校まで湯本で育ち、毎日新聞社政治部の記者から、黎明期の民放テレビ局日本テレビ初の女性ディレクターを勤め、日本のプレタポルテの土台も築き、自らアミコファッションズを設立。戦後のファッション業界の草分け的存在であり、三宅一生氏ら多くのデザイナーに影響を与えた方でした。
その鯨岡安見子さんのご主人は沖縄で琉球料理のお店を持っていて
なんとそのお店で修行したのがA家食堂のオーナーなのです。

不思議なつながりのあるA家食堂。
毎回、時空散走のツアーではお店の前でA家食堂の説明や鯨岡安見子さんのお話をしていました。
なので、今回やっとスタッフと一緒にランチができてよかった~。


時空散走のサポーターはみんな女性。
鯨岡安見子さんの生まれ育ったふるさとで
こんなに女性たちが元気でいきいきと活動していることを知ったら喜んでくれるかな
喜んでくれるといいなと思いました。


沖縄と湯本のつながりや、常磐炭鉱の長屋で生活していた人たちに思いを馳せながら
沖縄料理をいただきませんか?
A家食堂の営業日はInstagramでご覧ください。

2026年5月15日金曜日

あそびしょくどう12月 謎解きあそび

なかなか進まないあそびしょくどうレポート(苦笑)。今回の振り返りは昨年12月開催分です。


12月、年末ということでスタッフミーティングはスタッフ各自の「いやしの場」をひと言
みんなの前で話すことからスタートしました。
SHOZOカフェだったり、温泉とアーユルヴェーダだったり、生の音楽のコンサートや
快活クラブ、ボードゲームカフェ、日光浴など様々ないやしの場が登場しました。


ミーティングのあとはみんなで準備。


今回は「ここがいい!!」「やったー!!」を見つける暗号解読がテーマです。


りっちゃんの靴下がかわいい。「あ」がいっぱい。デザインあ展で購入したものだとか。


提示されたお題を見つけてタッチする遊びや
りっちゃんとじゃんけんをして負けたらその場で座ったりして軽くウォーミングアップ。


みんなの気持ちがほぐれたらさぁ今日のテーマに入ります。


ひとり三枚、折り紙をもらいます。
まずアートスペースの中にあるもので「ここがいい」と思ったものをチームでひとつ決めます。
その“もの”についてのヒントをひと言、書きます。


そしたら大人VSこどもでじゃんけんをして
勝った方が負けた方からヒントが書いてある折り紙をもらいます。


ヒントを多く集めた方が謎が解きやすくなります。


それぞれのチームで集まったヒントをみながら暗号を解析します。


大人チームはこの大きな柱に関する謎解きを仕掛けたのですが、子ども達に見破られました。


こちらはちょっとした秘密のお仕事。


透明な養生テープを一人一枚、アリオスの1階に貼りつけてくること。
あそびしょくどうのメンバー以外には見つからないところに貼りつけて
来月まではがされることなくそこに貼ってあるかを確認する秘密の指令です。


それが終わったら今日の本題。犬チームと猫チームの2チームに分かれて
アリオスの1階か2階の中から「これだ」と思うものをチームで一つ決めて
それについての謎解きを仕掛ける、という遊びです。


作戦会議スタート。「何についての暗号を考えようか?」
みんなの視線の先にあったのは……。


天井についている黒い機械。「丸い」「黒い」「上から見ている」などの暗号を思いつきます。


犬チームは黄色い折り紙に暗号を、猫チームは緑の折り紙に書きました。


さっきのように相手チームとそれぞれじゃんけんをして
負けたら勝った人に折り紙の暗号を渡します。


じゃんけんが終わって各チーム、相手チームから奪った折り紙を開けてみます。


うーん、暗号をもとにシンキングタイム。


犬チームは猫チームの暗号が示すものを探しに2階へ。


折り紙のヒントを元に探します。


あれでもない、これでもない、うーん、なんだろう?


「いつも見てる」「色が変わる」「光を届ける」「でこぼこ」「くろい」「ぎざぎざ」なーんだ?
上を見上げて「あ、これじゃない?!」


犬チーム、みんなで上を指さして「猫チームの暗号はこれだ!!」と指摘。見事、正解しました。


次は猫チームが犬チームの暗号の正体を推理するために1階へ。


猫チームも誇らしげに天井を指さして「暗号が示すものはこれだ!!」あー、お見事です。


最後にさっき、みんなで隠した透明な養生テープが来月のあそびしょくどうまで
誰にも見つからないではがされませんように~、のエイエイオーをして解散しました。


番外編 暗号探しをしているときにキッズルームに立ち寄ったら魅力的なおもちゃがあって
ひとりチームを離脱してりっちゃんときょんちゃんにフルコースを用意した子がいました。


あそびしょくどう終了後、フルコースを堪能する二人。


今日も楽しい時間をありがとうございました。