アリオスキッズルームシアター きょんちゃんの「えほんのはら」の見学に行ってきました。
きょんちゃんはアフタフ・バーバンのスタッフ。
アフタフ・バーバンが絵本の読み聞かせをしたらどうなる?と楽しみでした。
きょんちゃんの「えほんのはら」はどうして始まったのかというと
きょんちゃんがママになり、お子さんと絵本の読み聞かせ会に参加するようになって
「自分だったらどんな読み聞かせ会にするかな?」と考えるようになったそうです。
そんなとき花唄ピアニストの小林さんと出会い
彼女なら自分の絵本の読み聞かせにぴったりの音楽をつけてくれる!!と思い
絵本の読み聞かせ会の話をしたところ「一緒にやりましょう」と。
きょんちゃんの「えほんのはら」の誕生です。
ちなみにいつもは東京都内の、いつもの顔見知りのママさんたちへ読み聞かせしているそうで
東京を飛び出して初めての、そして“初めまして”のママたちにするのもまた初めて、とのことで
初めてづくしの、きょんちゃんもドキドキの“えほんのはら in アリオス”が始まります。
今回の読み聞かせ会は0歳~3歳児の親子が対象。
ママに抱っこされたお子さんがぞくぞくキッズルームにやってきました。
中にはパパとママとお子さんの三人で参加された家族も。
慣れない場所に知らない人たちが沢山いる環境で
ママから離れないお子さんがいたり、かと思えば好き勝手に動き回るお子さんも。
私も少し(いや、だいぶ)前は小さな子どもがいるママだったから
こういう時って、「ちゃんとしなきゃ、親も子も!!」って思うんですよね。
ママのお膝の上やママの隣に、子どもをきちんと座らせて静かに親子で待っている。
なんだかそうしないといけない気がするんですよね。
でも子どもってそんなに大人しく座っていられるものでもなくて
興味のあるものに近寄って行こうとするお子さんを追いかけるママに
「お子さんの好きなようにさせてください~」と声をかけるきょんちゃん。
私もきっと、きょんちゃんならそう言うだろうなぁって思いました。
だってあそびしょくどうの時もそうだもの。
ママもちょっと「あれ?」って思うかもしれない。
ちゃんとしなきゃ、絵本の読み聞かせを親子そろって静かに聞かなきゃ!!って思って来ていたら
「え?」ってなると思う。
そこがアフタフ・バーバンのおもしろいところかな。
「えほんのはら」が始まりました。
たいてい読み聞かせって
読む場所が決まっていて大体部屋の前のセンターに読み手がいるのだけれど
「えほんのはら」は読み手の定位置はありません。
お部屋のいろんなところから絵本が登場します。
だからきょんちゃんはお部屋をあっちこっち行ったり来たり。
お部屋の後ろにあった絵本を読んだときはみんなで後ろを見て絵本を見たりして。
きょんちゃんは言います。
「子どもたちもママの手を離れられる子は
どうぞお子さん自身の好きな場所で好きな体勢で見てください。
絵本を見なくてもいいんですよ、背中で感じてくれているかもしれないから。
“見る”ことを強制しないと、余計に感じることができるんですよ。」
お子さんの年齢ごとに特徴や興味のあることを説明しながら
「だからお子さんもママも好きな場所で見てくださいね」と。
その言葉にきっとママたちの心もふっとゆるんだんじゃないかな。
私もそうだなぁって思います。
毎月一度、小学校に絵本の読み聞かせに行くけれど
読み聞かせの時間が好きじゃない子だってきっといるだろうなぁと思います。
だから私は「みんなの時間を少しもらって、私の趣味につきあってもらってる」
「おばちゃんの絵本の読み聞かせにつきあってくれてありがとう」という気持ちで行きます。
でも私の読んだ絵本のことが心のどこか奥底に沈んで、もしかしたらいつか芽を出すかもしれない。
私も時々、読んだ本の話とか、誰かとおしゃべりしたときのこととか
あるときふっと思い出して心にひっかかることがあるから
もしかしたらそんな風にふっと私が読んだ絵本の話を思い出してもらえるかもしれない。
だから絵本の読み聞かせは“子どもたちの心に種をまくこと”だと思っています。
種をまいても芽が出ないことの方が多いから、芽が出たら儲けもの、かな。
きょんちゃんが読む絵本に、小林さんはほんとにぴったりの曲だったり、効果音だったり
をつけてくれました。
音楽のタイミングもばっちり!!いっぱい打ち合わせしてタイミングの練習したんだろうなぁ。
読み聞かせの合間に、お子さんとママがスキンシップするような手遊びやからだ遊びもあって
(もちろん、小林さんさんの生のBGMつき!!贅沢です)
みなさん、楽しそうに参加していました。
最初はみんな思い思いの場所で、それぞれの場所で絵本の読み聞かせを楽しんでいました。
中盤に差し掛かって読んだ絵本はいろんなお料理が登場するお話でした。
するときょんちゃん「今読んだ絵本にいろんなお料理が登場したけれど
今日の晩御飯にするならどのメニューにする?」といきなりの質問。
絵本に登場したメニューを再確認して
「じゃあこれから、晩御飯のメニューでグループを作ります!!」と。
キッズルームは参加者一同、晩御飯のメニューを口にしながらわいわいがやがや移動を始めます。
私はうーん、オムライスも気になるけど「カレー!!」「カレー!!」と言って
晩御飯にカレーを作る人たちとひと固まりになってその場に座りました。
意外にキッズルームは「カレー」と「お寿司」に分かれました。
「3組くらいに分かれると思ったんだけどなー」ときょんちゃん。
カレーとお寿司とアリオススタッフの3グループに分かれると
なんとそれぞれのグループに、包み紙にリボンをしたプレゼントが運ばれてきました。
包み紙をあけると絵本が3冊入っていて
「それぞれのグループで一冊絵本を選び、他のグループに読み聞かせをしてください!!」とのこと。
みんなでページを分担するもよし、一人1行ずつでもいい、みんなで声をそろえて読んでもいい。
グループで話し合って読み聞かせをすることになりました。
カレーグループはサンドイッチの絵本を読むことに決め
1ページずつ分担して読んでいくけれど、最後の決めセリフはみんなで声を揃えて読むことに決定。
お寿司グループは美味しそうなフルーツの絵本を
アリオススタッフチームはあま~いホットケーキの絵本を
他グループに向けて読み聞かせしました。
読んでもらうものだと思っていた絵本を、まさか
それも今日会ったばかりの人たちと一緒に、他のメンバーに読むなんて誰が予想するでしょうか?
でもこんな読み聞かせ会もなんか楽しい。
アリオススタッフもあれやこれやと役割をつけられていて
読み聞かせ中にきょんちゃんと一緒に歌を歌ったり、コック姿になって料理を運んできたり
いつもは事業の様子をお部屋の隅で見守っているアリオススタッフが~!!
多分、スタッフさんたちの方がびっくりしたかも。(笑)
これもまたアフタフ・バーバンマジックかな。
そんなこんなであっという間に読み聞かせ会が終了。
キッズルームが素敵な“えほんのはら”に変わった1時間でした。
ママの想いをきょんちゃんが代弁するような一冊と赤ちゃん絵本。
スイミーの会でも先月、キッズルームで読み聞かせを含めたミニ・イベントをしたのだけれど
スイミーの会のメンバーにも一緒に参加してもらったらよかったかなぁと思いました。
こんな全く予想しないスタイルの読み聞かせ会もあるって体験してもらいたい。
自分が読み聞かせをする時は
自分が参加したことがある読み聞かせ会を参考にして「それと同じように」しがちだけど
「えほんのはら」の、ちょっとでもそのエッセンスを取り入れた読み聞かせをしてみたいな。
この前のイベントでは、乳幼児ちゃんが多かった回で
とっさに「絵本もいいけれど、子どもが生まれたときの話をするのが一番」という話をしたけれど
それはそれで私らしい読み聞かせになったから、自分らしさも忘れずに。
きょんちゃん、前日の「あそびしょくどう」と翌日の「えほんのはら」と。
楽しい時間をありがとうございました。また来てくださいね。
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