新米ママで、しかもどちらの実家も遠くて頼る人もいない
主人は土日も仕事でいないことが多く
それでも楽しく過ごすことができていたのはママ友たちのおかげでした。
ご主人が車のディーラーにお勤めのママとは、土日もパパはお仕事なので
よくお休みの日も子どもを連れて一緒に遊びに行きました。
ママ友にはお嬢さんが二人いらして、下のお子さんはうちの上の子ちゃんと同い年で
彼女の上のお子さんは幼稚園に通っていました。
彼女もご主人も名古屋が地元ではなく転勤族で
ご主人の勤務先の近くということで何も知らずに引っ越してきたそうですが
たまたまその地域は名古屋市内でもお医者さんや弁護士さんなどが住んでいる地域だったそうです。
当初、上のお子さんは近所の幼稚園に通わせていたそうですが
カトリック系の清楚な幼稚園で、土地柄お医者さんや弁護士さんなどのお子さんも多くいらして
お子さんは幼稚園になじめず、登園拒否。お子さん自身も消極的な性格になってしまって
それでもりのようちえんに転園したのだそう。
もりのようちえんに転園するとお子さんは本来の自分を取り戻し
毎日幼稚園で走り回って
幼稚園でおそらく振り回して遊んでいただろう木の棒を持って帰ってきたり
泥だらけになって帰ってくるようになったのだそう。
ディーラー勤めのご主人、車が大好きで新車で買ったばかりの車でしたが
もりのようちえん帰りの娘さんを乗せるので
すぐに砂と泥と木の棒だらけになってしまってだいぶがっかりしていると話していましたが
お子さんの幼稚園での様子が目に浮かぶようでした。
ある時、お子さんが通う幼稚園に行ってみないかと誘われて行ったことがあります。
いつも話には聞いていたので「行く!行く!」と連れて行っていただきました。
もりのようちえんは老人施設と同じ敷地内にあり
その日は確か、老人施設がオープンしたかリニュールあるしたか忘れましたがお披露目の日でした。
老人施設の中を見せていただき
工事をするにあたり庭の木一本一本に工事関係者は名前を付け
作業中、近くにある木に話しかけたりしながら
木をよけるようにして建物を建てたと聞きました。
素敵なオーナーさんと工事関係者に恵まれた施設だなぁと思いました。
ようちえんの子どもたちは同じ敷地内にある老人施設の入所者さんと交流したりするそうで
そういうのもいいなぁと思いました。
ようちえんは外側から遠めに見ただけだったのですが、それはメチャクチャ衝撃的でした。
だって山の斜面にポツンポツンと、キャンプ場のロッジのような木の建物が点在していて
それが園舎だというのです。
しかも縦割りのクラスで、クラスごとの部屋が点在していたのです。
幼稚園といったら大きな園舎がひとつあって、という私のイメージが見事に覆されました。
でも一緒に遊んでいるお子さんの様子や、ママ友から聞く幼稚園の話
縦割りクラスだったり、老人施設の入所者が園児の見守りをしてくれたり
私ももしずっとこのままここにいるとしたら、この幼稚園に通わせたいなと思いました。
岐阜の大垣から毎日通っているお子さんもいると聞いて
驚きましたが、親御さんの気持ちもよく分かりました。
他のママ友と交流していた時
「私もあそこに息子を入れたかったの。でもね、うちの子はすごくおとなしかったから」
とお子さんの性格を考えて
あえて自分の理想の幼稚園ではなく小さな小さな幼稚園を選んだ話をしてくれました。
小さな幼稚園であれば、あまり自己主張が得意でないお子さんでも
なんとか集団生活でもやっていけるんじゃないか、とのことで。
その話も私にとっては驚きで
あー、自分の理想を子どもに押し付けてはいけないんだな
子どもと園の相性だってあるよなぁ、と。
結局、地元に帰ってきて子どもたちは私が通っていた公立幼稚園に通わせました。
あのまま引っ越さずにいたとして、私はどうしていただろう。
我が家には3人の子供がいますが、3人とも性格も個性も違います。
3人とももりのようちえんに通わせただろうか
子どもたちの性格を考えて
必要とあれば自分の理想を通さずに子どもにあった幼稚園を選べたか。
もしかしたら子どものことよりも自分の理想を押し通したかもしれない
(あー、ダメな母ちゃんだー)
と映画を観ながらそんなことを考えました。
まとめにつづく
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