2014年6月19日木曜日

主人と結婚する前の話。
結婚、ということも意識していなかった頃の話。

私は弟とは年が16歳離れている。
私と主人と幼稚園生だった弟と三人で遊園地に行ったことがあった。
弟は有料の乗り物よりもアスレチックパークで遊ぶ方が楽しかったらしくて
アスレチックパークを元気に走り回っては遊具によじ登ったりしていた。
その弟と一緒に主人も走り回っていた。

そんな姿を私はベンチに座って眺めていた。
主人と結婚したいほど好きとか、そこまで考えていたわけではないけれども
ぼんやりと「ああ、この人が私の、やがて生まれてくるであろう私の子どもの
お父さんだったらいいな」と思った。
そう思いながら頭の反対側では「ああ、女って面白いな」と思った。

子どもと母親はいつもセットで
父親がいなければ子どもも生まれないのに
父親の存在なんてまるで頭になく
でも自分は子どもをいつかは生むだろうと
「この人が父親だったら子どもも幸せだろうな」って
相手のことを好きかどうか考えもせず
ただ子どもが幸せだったらそれでいい。
母親にとって意識の上ではどこまでも子どもと果てしなくひとつで
父親に対してはある種、冷めた部分がある。
なんだかそう思う自分が「女」だなぁと思った。

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