私は高校を親元を離れて遠く島根県にある学校に決めた。
地元の高校を選ばず、寮生活をしながら遠くの学校に行くことにした理由はいくつかあるが
大きな理由のひとつに、全国から生徒が集まる学校だということがあった。
日本全国に友達が出来たら楽しいだろう、と思ったのである。
学校の長期休みで学校のある松江から自宅まで帰省するとき、
最初ははまっすぐ行き来していたのだが
慣れてくると、友達の実家のある京都で途中下車したり
文通相手に会うのに岡山を経由して帰ってきたりした。
その時に活躍したのが青春18切符。
学校からまっすぐ自宅に帰るのと大体同じくらいの金額で購入できたからだ。
分厚い時刻表を買って電車の時刻を見ながら
松江から自宅まで帰るのに広島、岡山、京都、亀岡、埼玉、東京、千葉などにも立ち寄った。
房総半島から神奈川へ渡るフェリーにも乗った。
夏休みには八戸にある同級生の家に遊びに行ったり、その頃好きだった小説家のインタビューに
グループで訪ねていったこともある。
時間だけはたっぷりあったし、高校の同級生の家が日本各地にあったから旅行がてら友達の家を泊まり歩くことができた。
その時に私が思ったこと。
「いろんな人に会い、いろんな風景を見て、いろんなことを考えること」は大事だな、と。
だから子どもたちにもいろんな人に出会い、沢山の風景を見て、いっぱいいろんなことを考えてほしい。
それが自分の内面を豊かにすると思う。
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