納棺の日のことを思い出して
「死んだ後に残るものは集めたものではなく、与えたものだ」という言葉とともに
私の祖母の思い出を。
祖母とは離れて住んでいたけれど
母が出産するときは泊まりに来てくれてそれがすごく嬉しかった。
産気づいた母は夜中のうちに産院に行き
朝目覚めた妹たちは母がいないことに気づく。
「おかあさーん」と玄関のドアの手前で大泣きする幼い妹を祖母と一緒になだめたっけ。
「何が食べたい?」美味しい料理をたくさん作って
母が帰ってくるまで私たちの面倒をみてくれた祖母。
私は祖母がつくるポテトサラダが好きで「美味しいね、美味しいね」というと
ジャガイモをつぶしたらお砂糖を入れるんだよ、と教えてくれて
私は今でもポテトサラダには砂糖を隠し味に入れてる。
それから誰とでもすぐに仲良くなる祖母は、私が結婚した後に義母ともすぐに仲良くなって
二人とも料理好きだったからよくお料理の話で盛り上がって。
仲良く話をする二人の姿を見るのが好きでした。
納棺の日、祖母の姿を見て
この身がこの世からなくなったとしても、いろんな人に思い出してもらえて
そして思い出した人の心の中がホッカホカになるような
そんな人でありたい、そういう人生を生きたいと思いました。
と孫を代表して祖母に語り掛けました。
私の挨拶を聴いていた人から「心温まるお話でした」「優しいおばあちゃんだったんだね」と。
伯母からは「ほろっときたよ」祖母を知らない知人も「泣いちゃったよ」という言葉も。
そして「ポテトサラダ、作ってみるね」と言われました。
祖母のポテトサラダ、みんなに喜んでもらえるの嬉しいな。
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