母が出産のために入院すると、いつも隣町に住んでいる母方の祖母が泊まりに来て
私達の面倒を見てくれた。
祖母は料理上手なので、祖母の料理を食べられるのがとても嬉しかった。
それに祖母は優しいから、母が不在になるのがさみしいとはあまり思わなかった。
ただ、母がいなくなったことに気づいた妹達になんて説明したらいいか、それは困った。
玄関のドアを開けてぼんやりと外を眺める、幼い妹のぽつんとした後ろ姿を今でも覚えている。
「何が食べたい?」と聞かれるといつも必ず答えるのが「ポテトサラダ!!」
祖母のポテトサラダは母の味とはまた違って美味しい。
つぶしたじゃがいもに砂糖を入れるのが祖母流のポテトサラダ。
だからほんのり甘い。
忙しかった母。「じゃがいもの皮をむくのが大変だからお母さんにはリクエストしづらいの。
だけどじゃがいもの味噌汁も食べたい。」
とじゃがいもの味噌汁も作ってもらったっけ。
私もポテトサラダには隠し味に砂糖を入れる。
でもじゃがいもの皮むきが面倒なのであまり食卓に登場しないのは母と同じ。
だけれど作る時には大きいボールにいっぱい作る。
祖母のポテトサラダの味、娘達にも引き継がれるといいな。
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