2014年10月12日日曜日

ミサコのピアノ たっちコラムno.14

2011年9月号のたっちコラムです。 

 ちょうど一年前の今頃「海を渡る被爆ピアノ」矢川光則・著を読みました。爆心地より1.8キロの地点で被爆したアップライトピアノ。修理したことにより62年たった今でも素晴らしい音色を響かせています。このピアノは松谷みよ子さんによって「ミサコの被爆ピアノ」という絵本にもなりました。このピアノの持ち主のミサコさんはピアノが大好きな少女でしたが、あのピカのあとはピアノを弾く気持ちにはなれず、親戚にせがまれてやっとピアノを弾いたとき、「かわいた砂漠に水がしみこむように一瞬で心がうるおうようだった」とありました。震災のあと、かさかさになった私の心に水があふれ出したのはやはり子ども達の弾くピアノの音であり、学生時代に好んで聴いていたピアノの曲でした。そして2010年9月11日、そのピアノは海を渡り時多発テロで多くの市民亡くなったューークでもコンサートを開たのです。分のやりたいことがあるならひ行動を起すべき。たとえダメだと分かっていても行動ようと訴える著者。そしてのピアノがなんといわきにやってくるのです。一年前、いわきでもこのピアノのコンサートができたら!!と思ったのですが、まさか現実のものになるとは……。私もぜひ、このミサコのピアノの音色を会場で感じてきたいと思います。


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