用意された美しい祈り
若き日の父母が
子に込めた願い
幼きころ 毎日、毎日
数え切れないほどの
美しい祈りを授かった
祈りは身体の一部に変わり
その人となった
だから 心を込めて呼びかけたい
美しい祈りを
毛里 武 作
作者注:この詩は、黒川伊保子さんの「怪獣の名はなぜガギグゲゴ
なのか」をヒントにして書かれました
毛利さんの言葉より・・・
<この世に存在するものには必ず名前があります。名前があるのは、その存在を求められているからです。中でも人の名前は特別な言葉です。自分のためだけに用意され、一生のあいだ名乗り、呼び続けられる言葉です。>
・・・略・・・
<一生涯にわたって使う名前ですから、そこには親の願いを込めたいもの。あまたの候補から、たった一つ、願いをこめて名を決めます。それは祈りの実です。天から授かった祈りの実です。>
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