2013年12月29日日曜日

子どもの心、親知らず

ある日の夜、妹がケーキを持って我が家に来ました。 
そして開口一番に「おめでとう!!」というので私達 
は「?」と思っていると、「夕刊見たよ!!書き初めで 
大賞と準大賞もらったんだね、すごいね」と言うの 
です。先月末に市内で行われた書き初め大会に 
長女と次女が参加し、長女が準大賞、次女が大賞 
をいただいたという記事が、カラーの写真つきで 
昨日の夕刊に掲載されていたというのです。それを 
見た妹が「これはお祝いだ!!」と仕事の帰りに、以前 
アルバイトをしていた市内でも有名なケーキ屋さんで 
ケーキを買ってきてくれました。 

夜、妹にメールで「子ども達が美味しい、美味しいと喜ん 
でケーキを食べていたこと、ケーキを買ってきてくれた 
こともそうだけれど一緒にお祝いしたいという気持ちが 
すごく嬉しかった」と伝えると、妹からすぐに返信がきま 
した。「頑張っている姿を見るとしっかりほめてあげたい 
私はなかなかお母さんにほめてもらえなくてずっと寂しか 
ったから、一緒に喜びたかったの」と返事がきました。 
私からすれば、あの妹からそんな言葉が出るとは思わ 
なかったのでまず驚きました。だって才色兼備で、なんでも 
できてすぐに誰とでも仲良くなるし、同じ親から生まれた 
のにね、って思うような妹で、その妹がそんなこと言うなら 
コンプレックスの塊のような私はどうなるの?!と思いました。 
私もいまだに自己肯定感という言葉ににこだわるのは、 
もっともっとほめられて、認められたかったのかもしれない 
と思うのです。 

それに本人の前ではそんなでもなかったのかもしれま 
せんが、母は私には妹をすごくほめていたし、認めていたし、 
うらやましいぐらいで、今だってそうなのに、でもそんなもの 
なのかなぁ、と思いました。以前、教育教材の会社だったか 
親と子へアンケートしたことがあって、その結果から 
親はいっぱい子どもをほめている、と思っているのに 
子どもの方はあんまりほめられている、と感じていない 
ということが分かりました。 
それを考えると、子ども達が欲しい言葉を、私は子ども 
の心が満たされるまで十分にかけているのだろうか、 
子どもの気持ちに私はどこまで共感しているのだろうか 
ただの自己満足で終わって、子どもの心に届いていない 
こともあるのではないか、私は子ども達と一緒に笑ったり 
泣いたり、怒ったりしているつもりだけれど・・・・・・・。 

私にとってはあまりにも衝撃的な出来事だったので 
今朝、子どもたちを学校へ送り出してから主人に 
その話をしたら「大丈夫、大丈夫、きっとみんな、分かって 
いるよ。それにみんなが親になったら、お母さんはあんなに 
いろんなこといっぱいさせてくれたって、分かるって。だから 
大丈夫だよ。」と言ってくれました。 
子育ては、自分は子どもの頃、こうして欲しかった、そん 
なことを振りかえりながら、自分の子どもの頃の欠けた 
部分を取り戻す作業も含んでいるのかもしれません。 
反対に、こうしてもらってよかった、と思えることは同じよう 
にしてあげたいと思います。 
だから子育ては自分育てなのかもしれません。 
私の子育ては迷いながら、自問自答の日々ですが、子ども達に 
「お父さんとお母さんのところに生まれてきてよかった」 
と言ってもらえるように頑張りたいと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿