今年度になって初めてのあそびしょくどう。
「新しい学年になったね」ということで「何年生?」とお互いに質問しながら
屋外でやりたいことと室内でやりたいこと、紙を分けて書きました。なんだか宝の地図みたい!!
小さい学年から大きい学年へとぐるっと輪になりました。
大人は「〇年生」でもいいし「〇年目」でもいいよ、ということだったので
「いわきに来て〇年目!!」なんていう人も。
私は今回は「保育士になって3年目!!」ということで3年生のお友達の仲間に入れてもらいました。
身体も気持ちもほぐれたところで、今日のお題。
今日はアリオスで特に大きな催事がないので
アリオスを上から下までぜーんぶ好きなところを探検していいよ!!と。
「2チームに分かれてアリオスを探検して、好きな場所を探して来よう」ということになりました。
で、そのチーム分けが……。
食べるなら「肉?」食べるなら「野菜?」という質問で
だいたい2つに分かれるだろうと思いきや「肉」に人気がかたより
それなら「甘いものが好き」と「しょっぱいものが好き」チームに分けようとしましたが
こちらも「甘いものが好き」に人気が集中。
それならば、と「肉を食べるなら『焼き肉?』『ステーキ?』」で質問したら
やっとなんとかいい具合に2チームに分かれることが出来ました。
「焼肉チーム」はりっちゃんが、「ステーキチーム」はきょんちゃんが指揮をとります。
(そのあと子どもたちから
「きのこの山か、たけのこの里で決めるといいかも」という声があったので
次回は「きのこ派?」「たけのこ派?」でチーム分けをしたいと思います。
ちなみに私は断然きのこ派です)
ポイントポイントに子どもたちがテープを貼っていきます。
ということで「ステーキチーム」が残した緑色のテープを手掛かりに足跡をたどっていきます。
自分たちの通った道に印をつけて行きます。
あとでお互いのチームが見つけた場所を探し出すためです。
私たち「食べるなら焼肉チーム」はピンクのテープを貼るのですが
お、緑のテープが貼ってある……ということは「食べるならステーキチーム」が
すででにここを通ったということだ……。
急げ、「焼き肉チーム」。
2階から上に行くには階段にするかエレベーターにするかで迷いましたが
階段で行くことに。
子どもたちの提案で
わざと階段の下をぐるりと回るルートで「ステーキチーム」をかく乱する作戦。
「入っちゃやーよ のぞきあな……」
「ステーキチーム」からの暗号か?! 5?それとも2?
時間になってしまったので集合場所に戻りました。
お互いの報告を聞きます。
「ステーキチーム」からは「素敵な景色を見つけた!!」とのこと。
ちゃんと手掛かりを残してきたそうで。
じゃあ、「焼き肉チーム」はその景色を見つけに行くぞ~。
さっきエレベーターに乗った時は「5」なのか「2」なのか判別かつきませんでしたが
再度見てみたら、なんと「5」という数字と「↓」のマークが書き込まれていて
「これは5階へ行け、っていうことだね」とみんなで5階へ移動しました。
しかし、突き当りのトイレまで行ったものの、特に手掛かりは見つからず……。
「さくら岩の上でみる桜」
「さくら岩」という命名もなんかカッコイイ。
りっちゃんの身体には回収したテープがいっぱい。
「今年度はどんなあそびをしたいのか、大きな紙に書き出す」
最初は様子を見ていた子どもたちも「あ、ホントにやりたいことなんでもいいんだ」とばかりに
たっくさーん書きました。
時々ウォーミングアップでやっている「握手リレー」がやりたい、って書いてくれてる子も!!
今年度のあそびしょくどうの日程はアリオスペーパーに掲載されているよ、ときょんちゃん。
1年間、またいっぱい一緒に遊ぼうね。
一年前の初めてのあそびしょくどうでも「この一年、みんな何をして遊びたい?」と
同じ質問を子どもたちにしました。
でもその時は私も含め、あんまり遊びたいものが出てこなかったんですよね。
サッカーとかかくれんぼ、鬼ごっこ、とか。
今思えば、なんだか平面的な、すごく薄っぺらい感じだったけれど
でも一年経ったら紙に書き足りないくらいやりたいことがあふれて。
子どもたちの夢が立体になってすごくパンパンに膨らんだみたいで。
ああ、これが一年続けてきた成果なんだ、と。
ちなみに室内と屋外と、両方に「はなみ」といくつか書かれていたのですが
私は「花見」のことだと思っていたら「鼻見」(人の鼻の穴を下から見る)だそうで
もう、おかしくて~。子どもの発想って面白いですよね。
きょんちゃんが「面白い」という言葉は
パッとひらめいたときに顔が一瞬で変わる、それが“顔に光が当たって白くなる”ように見えるから
「面白い」という言葉になったのだと教えてくれました。
それからやっぱり
やりたいことがあっても「どうせ実現無理だろう」と思って言い出せなかったのもあるのかな
と思います。
でも一年経って「ここは何でも受け入れてもらえる」という安心感があるから
多少無理かな?と思えるようなことも躊躇しないでどんどん書ける。
一人の「あ、あれ、やりたい」が周りの子にも波及して
「それならあれも、これも、それもやりたい」になっていって。
一年で全部はできないけれど、どこまでできるだろうか。
まさに宝の地図。あそびの海にこぎ出した船を導く航海の地図のようで
ちょっと離れたところから眺めて見てステキだなぁと思いました。
「あそびしょくどう」は食事がでない食堂です。
でもあそびはこどもにとって大事な栄養です。
だからあそんで、あそんで、心に大事な栄養を蓄える食堂なんです。
すぐに結果はでないと思います。
でも心に蓄えた栄養は心の大事な土台になって
揺るぎない「私」をつくってくれると思います。
「揺るぎない私』それが自己肯定感なんじゃないかなと思います。
それともう一つ嬉しかったのは新しいお友達が参加してくれたこと。
おばあちゃんがアリオスを利用したときにあそびしょくどうで遊ぶ子どもたちを見かけたそうで
おばあちゃんからあそびしょくどうをすすめられたそうです。
灯台みたいに活動を地道に続けていれば、やってきてくれる人もいるんだなぁと思いました。
平日の放課後の時間帯なので参加できるお子さんも限られてしまうとは思いますが
遠方の学校に通うお子さんは親御さんが送ってきてくださったり
習い事を他の日に振り替えてきてくれる子もいます。
いろんな方の協力でこのあそびの場を今年度一年間、続けることが出来ます。
みなさん、ありがとうございます。そして今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿