2020年8月29日土曜日

たっち 備忘録

たっちのことはもう振り返る機会はなくなるだろうから忘れてしまう前に書き留めておきます。

たっちの編集者の方を初めてお会いしたのはけやき祭りというイベントで
ある小学校の体育館でかえっこをしたとき。
たっちの編集者さんはプライベートでけやき祭りのとあるブースに参加していましたが
体育館で子ども向けのイベントをしていると聞いてかえっこの取材をしてくれたのが始まり。

そこで編集者さんと知り合って、その頃始まったばかりの“あそび工房“に
編集者さんを誘ったりしているうちに
「よかったらコラムを書いてみませんか?」と言われたのが始まりでした。

たっちは保育園や幼稚園に配布されるフリーペーパー。
当時我が家の子どもたちはすでに3人とも小学生になっていたので
子どもたちが小さかった頃の話を思い出して書くこともあったし
読者の方よりはちょっと先の子育てをする者の体験談を披露することで
小さいお子さんをお持ちのママさんに参考にしてもらえたらいいなと思って書いていました。
自分の気持ちを素直に書いたことでママさん達に共感してもらえたのかもしれません。

掲載が始まったばかりの頃はいつ「次回のコラムで最後です」と言われるんだろうか
と気になっていて
いつ「終わりです」と言われてもいいように最終回の話は決めておきました。

最初の頃は最終回を告げられるかもしれないとドキドキしていましたが
だんだんそんなことも忘れて締切りに追われる日々でした。
「ママたちはどんなことを知りたいと思っているのかな?」
「どんなことを書いたら喜んでもらえるんだろう?」そう思いながらネタ探し。
頭の中にそんなキーワードをおいておくとなんとか見つかるものです。
見つからない時もあったけど。

たっちで書くときに決めていたことは配偶者の話題は出さないこと。
防災部長の話のときは例外でしたが)
いろいろな家庭の方がいると思ったので
たっちを読んでいる方との共通点は子どもがいるということだから
家族ネタではなるべく子どもの話だけにしました。

その分、くらし随筆は購読者が年配の方が多いだろうと思ったので
くらし随筆では家族の話を遠慮なく書くことができました。

でも最近は同じような話題がループしているような気がして
ああ、もうそろそろ潮時かなぁ、たっち卒業かなぁと決断しました。
それまではたっちママが節目節目で卒業するのを見送りながら
「私はどのタイミングで卒業しようか」なんてぼんやりと考えていましたが
意外に卒業のタイミングって自分でも分かるものなんだな、と。

卒業してみなさんから感想をいただいて「やっぱりもう少し続けたらよかったかな?」
なんて正直ちょっと思ったりもしましたが
10年という区切りで卒業してよかったと思います。

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