2017年5月25日木曜日

名前は祈り たっちコラムno.81

2017年5月号のこどもたっちのコラムです。

妹のところに赤ちゃんが生まれました。名前が決まったのでどんな名前になったのか聞いてみました。名前をつけてもらって人としての人生がスタートしたのかな、と思います。私もその新しい名前を何度か声に出してみました。とってもかわいらしい素敵な名前です。
 “名前は祈り”という毛利武さんの詩「名前はその人のためだけに 用意された美しい祈り 若き日の父母(ちちはは)が 子に込めた願い 幼きころ 毎日 毎日 数え切れないほどの 美しい祈りを授かった 祈りは身体(からだ)の一部に変わり その人となった だから 心を込めて呼びかけたい 美しい祈りを」という詩を思い出しました。両親が名前を呼ぶたびに名前に込めた思いや願いが言葉に乗って赤ちゃんに伝わるようで、いい名前をつけてもらったなぁと思いました。
 それと同時にアルバムの中で見た、幼い日の私と共に写真におさまる若い父と母の姿が浮かび上がりました。二人も私たち兄妹に何度も祈りを授けたのだろうか、とふと思いました。
「子育ては、愛された自分さがし」。自分はどんなに愛されてきたのか。幼い子の中に昔の自分の姿を見る幸せな時間です。



赤ちゃんを見ていて思いだしたのはこの2冊。“はぐくむ”というのは「羽包む」と書き、鳥が羽でひなを軟らかく包んで育てるようすをいうのだそうです。



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