私が小さかった頃、父方の祖母と一緒に暮らしていた。
祖母は寝たきりだったので住み込みの家政婦さんがいて
祖母のお世話をしていた。
今でいえばヘルパーさんと言ったところだろうか。
祖母が亡くなったのは私が小学1年生の時。
祖母がいなくなるまで家政婦さんが家にいてくれた。
家政婦さんは時々お休みをもらうのか交替して別の人が来るのだけれど
我が家をメインに担当してくれるおばさんがいた。
祖母の面倒を見るのにお願いした家政婦さんだったのに
私と一つ違いの兄は、その家政婦さんによく面倒を見てもらって
私は彼女に祖母のような、そんな思いを抱いていたんだと思う。
しゃぼん玉液をつくってもらってはよく飛ばしていた。
シャボン玉液といっても石けんを包丁で薄く削って
それをお湯の中に溶かしてシャボン液を作るだけ。
何故かそこに緑茶を少し入れるといい、とお茶の葉を少し混ぜるので
シャボン液は薄くグリーンになっていたのを覚えている。
とってもキレイな色をしていて
しゃぼん玉液を作ってもらって私は嬉しくて喜んで
縁側でそのシャボン液を持ってストローでふーっと飛ばしていたっけ。
手作りした薄緑色のしゃぼん玉液は家政婦さんがいつも作ってくれたから
あのしゃぼん玉液は家政婦さんの思い出。
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