先日、久しぶりに、4年前に子ども達がとってもお世話になった校長先生にお会いした。
赴任して子ども達の前で最初に言った言葉が「くまの校長先生と呼んで下さい。」だった。
大きくて、ちょっと色が黒いので、前の学校では子ども達から
「くまの校長先生」と呼ばれていたのだそうだ。
とってもユニークな先生で、運動会の校長挨拶も1分もかからず
「私の話よりもお父さんお母さんはお子さんの演技を見たいでしょうから」
とすぐに挨拶を済ませて壇上を降りるような先生。
子どもが給食に使う箸を忘れて行ったときは
事務の先生に忘れ物を届けてもらおうと事務室に行ったら
たまたま校長先生がいらして「オレが届けておくよ」と箸を持って子どもの教室に。
廊下を抜き足差し足忍び足で静かに移動して行って
ちょうど廊下側の席に座っていたうちの子どもへ
人差し指をしーっと鼻に当てて「先生には内緒だぞ」って顔をして
静かに箸を渡してくれたのだと
その校長先生の様子がとっても可笑しかったって
子どもが学校から帰ってきたら話してくれたっけ。
校長先生が「みんなどうしてる?大きくなっただろうな」とおっしゃったので
「男子は受験生だっていうのにゲームの話ばかりしているんですよ」と言ったら
「変わってないんだなぁ。オレはあの学年が一番かわいかったんだよ。」って。
校長先生が子どもの学校に赴任してきたとき、ちょうど教室が足りなくて
上の子のクラスは校長室に近い場所にあった保健室を普通教室に作りかえて
上の子のいたクラスだけ他のクラスとは離れてしまって
でもその分、校長室に近かったので校長先生にとっても印象に残っているそうで。
何年経っても子ども達のことを覚えていて
「あー、あの子達はホントにかわいかったなぁ~」って言ってもらえる。
そんな先生がいて幸せだな、と思った。