2014年5月19日月曜日

人間の心

昨日、震災で娘さんをなくされた方のお話を聞いた。
娘さんは小学校で避難するのが間にあわず、津波にのみ込まれたのだという。

お話を聞きながら、自身も中学校の先生をしていらして
娘さんをなくされた悲しみを乗り越えながら
生徒達とともにに前向きに生きていく姿に涙をこらえきれなかった。

さまざまなエピソードに涙した中で私が共感したことは


命とは地球がちょっと身震いしただけで破れてしまう薄い紙のように儚い。
また電気、水道、交通網など人類の英知を結集して作ったものが大自然の力の前では無力に等しい。
一方で人間の心の強さを知った。どんな大津波でも流されないものは“心”。
どのような状況にあっても人は希望を見つけ出すことができるのだ。
心が折れなければ、希望を持ち続ければ、やがて光は見えてくる。


という話だった。

あの時のことを思いだした。
携帯電話も固定電話も繋がらない。
水道管は壊れ、ガスも止まった。
地震で波を打つ道路。線路もダメになり、長いこと不通だった。
壊れた建物も多かった。
たしかにそうだ、いろんなものがダメになってしまった。

でも人間の心は折れなかった。
どんな困難にもめげずにやってこれたではないか。
大変なことばかりでもその中から希望を見いだし
今までやってこられたではないか。
沢山の人達に励まされ、助け合ってきたではないか。
なんと人間の心は強靱なのだろう。
私達はまだまだ頑張れる。
そう思ったお話だった。

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