真ん中ちゃんがちょっと落ち込んで帰ってきた。
男子にからかわれたらしい。
「出っ歯」と言われたらしく「矯正したい」と。
真ん中ちゃんは出っ歯ではない。
ただ前歯が少し大きいからそう見えるだけ。
だから気にするな、とか、
男の子はそうやって女の子をからかうのよ、
からかわれるってことはモテるってことよ、
と言ってなぐさめる。
でも、そんな月並みなことを言われても
あんまり元気になれないことは私もよく分かる。
だから自分の子どもの頃を思い出してみた。
「お母さんはゲジゲジ眉毛がすごくイヤでね、
とーってもイヤだった。」と話をした。
「でもね、ゲジゲジ眉毛が嫌じゃなくなったのは
濃い眉毛は強運の印だって本で読んでからだよ。
運が強いしるしなんだ、って思ったら
嫌じゃなくなったんだよ。
でもね、小学生の頃は男の子によく眉毛のことをからかわれたよ。
まゆげーら って言われたこともあったんだから。」
そんな話をしたら「お母さんもそんなことあったの?!」
って少し元気になった。
ゲジゲジの太い眉が嫌いで
カミソリで細くしようと思ったら眉毛を切り落としてしまって
恥ずかしくてその部分は絆創膏をして学校に行ったこととか
今思えば失敗もいろいろある。
誰でもコンプレックスのひとつやふたつやそれに伴う失敗はあるし
それを乗り越えることだってできるんだと分かって
真ん中ちゃんの気持ちも少しは和らいだようだった。
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