2025年2月8日土曜日

エネルギー政策に翻弄された町

駅前の再開発に伴って、自分たちのやりたいことのアイデア出しをする
アイディアフラッシュのワークショップの2回目に参加してきました。
前回アイディアフラッシュででてきたものの中から
自立、自走できる事業者を選定するものだったのかな。
(ということで私の「子どもの遊び場を」というアイディアはボツでした)
でも、こうやって企画ってアイディアを形にしていくんだ!という勉強になるから
ワークショップ自体は参加していて面白いと思います。


フラガールの誕生した町、ということでフラを踊る若い子たちの間では
フラガールが踊るステージはまさに聖地、そこで踊れるのは夢のようなものであることや
フラガールたちからメイクを施してもらい、一緒に踊るイベントは大盛り上がりだったそうで
そういったことができたらいい、というアイディアが出ました。

それもいいなぁと思いましたが
他の参加者からは「エネルギー政策で翻弄された町」なので
地震の影響で原発の被害を受けたことや石炭や常磐炭鉱のことなどを紹介してみては、という話や
炭鉱で強制労働させられた在日の人々のこともこの町の歴史として紹介するのはどうだろう
という話がでて
私は時空散走でのことを思い出しました。

この町に住んでいても知らない歴史が沢山あり
時空散走のリサーチに参加して初めて知ったことが多々ありました。
例えば炭鉱で亡くなった在日の人たちの霊を弔っているお寺があったり
(祖父も炭鉱で働いていたことはありましたが強制労働の人たちがいたことは知りませんでした)
フラガールの前身の「常磐コールシスターズ」という女子のソフトボールチームがあったこと
炭鉱長屋の近くには共同風呂があったこと
炭鉱近くの病院では炭鉱で負傷した人たちを治療し、また熱中症の研究もされていたこと。

また震災では未曾有の原発災害が起こり、精神的にも物理的にもとても大変だったこと。

石炭と原発と、どちらも国のエネルギー政策の大事な柱であり
ここに住む人たちはまさにエネルギー政策に翻弄されてきました。
私はこれらの内容を形にできるような事業はできないけれど
でもこういったことはやっぱり地元の人たちや
また外から来る人たちにも伝えていきたい内容だなと思いました。

今、私たちがポッとここに存在しているわけではなくて
過去、現在、未来という直線の上に立っていて、過去があるから今の私たちがいる。
だから今や未来だけを見るのではなくて
これまでのことを全部大事に両手に持って、その上で前を向いて歩いて行けたらいいな。

そう考えると時空散走ってすごいリサーチをしているんだなって
(スタッフの皆さんのリサーチに便乗してきただけだけど)
駅前再開発のワークショップに参加しながら時空散走の奥深さに感動しました。

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