2024年7月10日水曜日

こどもの『遊ぶ』はいのちのしくみ ~こどもまんなかの場づくり~ その2

昨日の講演会。

会場は歴史を感じさせる建物の中でした。


午前の部はTOKYO PLAYの嶋村さんのお話
初っ端から「向かいの人とじゃんけんをしてください」と言われて
「あいこがでるように狙ってください。相手が何を出したいと思っているか予想してくださいね。」
互いの顔をよーく見て、うーん、何を出そうって思っているだろうか?と考えて
3回戦のうち初回のみ、見事あいこになりました。
このじゃんけんから
「子どもがどうしたいと思っているか、何で遊びたいと思っているか」
相手への興味関心を持つことがとても大事ですよ、という話からスタートしました。
“子どもをよく見る”私の仕事でも大事なことと共通していると思いました。


午後はTOKYO PLAYスタッフによる実践編。あそびのワークショップをしました。
まずはアイスブレイク。「お向かいの人の似顔絵を描いてください」と言われて
会場内はざわつきました。
私も「え~」と思いましたが
「まずはペンのキャップをとって、紙を頭の上においてください。
その状態でお向かいの人の似顔絵を描いてください」と言われて
「それならよかった~。ちゃんと描けなくて大丈夫!!」と会場の一同ホッとしました。
で、できたのがこの奇跡の一枚!!愛嬌のある顔になってる♪

似顔絵を描いてください、といわれて「少しでも上手に描かないと」と思ったけれど
頭の上に紙をのせて描いてください、と言われたことで
「できても、できなくても“ま、いいか”」と会場の参加者はみんな思いました。
評価とは無関係、上手にできなくてもいい、うまくやらなくていい
その「ま、いいか」という気持ちが遊び場には大事なんですよ
というお話で午後のワークショップはスタートしました。

気持ちがほぐれたところで、今度は
「新聞紙を使って帽子をつくってください。携帯で検索するのはナシです。」とのこと。
「うーん」といいながらもみんな、手を動かしたらいろんな帽子が出来上がりました。
「携帯で検索したらきっと帽子の作り方は出てくるでしょう。
思いつかなくてもまずは手を動かしてやってみると何か思いつくんですよ。
検索して出来上がった帽子はみんな同じになってしまいますよね。
でもネットに頼らずにそれぞれに考えてつくったから
同じ素材でもこんなにいろんな種類の帽子ができたんですよ。」

私がつくったのはゴミ箱を改良して、首の部分に日よけをつけた帽子を作りました。


次はおもちゃをつくるワークショップ。
当日、あそびワークショップに使いたい「身近なものひとつ」(既製品のおもちゃ以外)を
持参することになっていて、私は手ぬぐいを。
4人のグループにそれぞれ分かれており、私たちのグループでは
牛乳パックやカレンダーの裏紙、ハンガー、Tシャツ、ラップの芯などが集まりました。


「各グループで持ってきたものを使って何かおもちゃをつくってください」という無茶ぶりのもと
この道具を使って何か作るなんて「どうする?どうする?」といいアイディアが浮かばず
周りのグループはどんどん出来上がっていく様子を見て、ひたすら焦って
運営スタッフが持ってきたスーパーボールをお借りして
ピタゴラスイッチ風に、ボールを転がす装置をつくりました。
で、さっきみんなで描いた似顔絵を装置の横につけて「応援している」風にしました。

他のグループを見てとっても焦った私たち。
でも他のグループも同様に焦りを感じていたと、それぞれのグループの発表で分かりました。
講師の方が「実は子どもも焦っているんですよ」と話していました。
例えば「遊び場」で。じっと周りを観察して、何をしようか考えている。
遊びだすタイミングを見計らっている。
退屈な時間だなぁ、「何をしよう?」と考えているのかもしれない。
でも大人はそんな時「どうするの?」「何をやりたいの?」「遊ばないなら帰るよ」
と言ってしまいがち。そんな時は、じっと待ってくださいね、というお話でした。
(あー、大人あるある~と思いました)


そして最後に、今年開催予定の“いばらき プレイデー”に向けて
どんなことがしたいか、どんなことができそうか、そんなアイディアをグループで出しあいました。


帰るときに、お隣に県立図書館があるのが分かってちょっとのぞいてみました。

図書館内にカフェがあるなんていいなー。ちょっと重厚感のあるお洒落なカフェになっていました。


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