飛び入りで観劇したベイビーシアター「What's Heaven Like?」
子ども向けだったらいろんなジャンル(演劇だけでなく音楽とか美術とか)のプログラムがありますが
赤ちゃん向けのプログラムってどのジャンルもあまりないんですよね。
演劇担当のスタッフが「ぜひ赤ちゃん向けのプログラムを」と今回、実現したそうです。
ベイビーシアターは30年前にヨーロッパで誕生した演劇。
赤ちゃん向けの演劇ってどんななのかな?と思ったので見学させていただきました。
赤ちゃん向けの演劇なので、授乳室やおむつ替え室も完備!!
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おむつ替え室 |
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授乳室 |
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好きな場所で、好きなスタイルで観劇します |
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音響とアロマディフューザー |
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気になるものがあったなんでも触ってOK
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劇中に登場したアイテム |
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音の鳴る楽器たち |
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水琴窟の音を目指したという楽器 |
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手前の竹筒のような形をした楽器は オルゴールメリーのような音がしました |
観劇の感想は、というと
どちらかというと現代劇?というのかな。演劇のことはよく分からないけれど。
赤ちゃんのお客さまがあまりいなかったので赤ちゃんの反応が見られなくて残念でした。
今回、一緒になった赤ちゃんは
心地よいのかぐっすり眠る子と、静か~に「何が起こっているんだろう?」と鑑賞する子と。
赤ちゃんがメインの演劇なので言葉によるセリフは一切なし。
なのでちょっとびっくりですが、赤ちゃんがメインならそうだよね~と納得。
人には様々な感覚があるものの、ほとんど言葉を頼りにして生活しているんだな、と
あらためて感じました。
言葉は外界を知る、考えるための道具であるけれど
時として素直に感じる心に邪魔をしているのかもしれないな。
タイトルからすると「空の上の世界ってどんなかな?」そんなテーマなのかな?
真っ白い会場の中で進む物語は、お母さんの子宮の中のようにも見えて
光と、アロマの香りと、言葉ではない歌(スキャットに近いのかな、ハミングとは違うし)と
心地よい空間の中で繰り広げられる物語。
即興劇っていうのかな。赤ちゃんやそこにいる人たちとの間に生まれる物語。
大人ってついつい意味を考えちゃうんだよね、いろいろ思考しちゃう。
でもこれは「考えるな!!感じろ!!」という劇なんだろうな~って思う。
残念ながら我が子は覚えてはいなかったのだけれど(まぁ、それが普通だろうから)
お母さんの子宮の中の世界のようであり
もしかしたら生まれる前の、空の上の世界のようにも感じられる。
「どのお母さんにしようか」「どこの家の子どもになろう?」なんて無邪気に考えて
空の上から私たちのいる世界を毎日眺めていて
ある日ポンっと、お母さんのお腹に入るような、そんなイメージ。
仕事で凸凹がある子どもたちと関わっていて
彼・彼女たちはどんな世界を見ているんだろう?っていつも思っていて
彼らが見ている、住んでいる世界を見てみたいって思うのだけれど
もしかしたらいつもこんな世界と現実世界を行ったり来たりしているのかなぁ、なんて。
今年度初めてアリオスで上演されて、来年度はアリオスでは上演の予定はないそうですが
再来年度以降に上演されたり、また市内の別の会場で上演されたらいいなと思います。
不思議な感覚の劇でした。
大人って費用対効果とか、意味を求めてしまう悪い癖があるけれど
これは心の中に降り積もって、もしかしたらいつかどこかで芽を出すかもしれない
優しい記憶の劇だと思います。