昨年次女はベラルーシ共和国に研修に行き、現地の女子大生たちにお世話になりました。その中の二人がその後日本に留学していましたが、8月いっぱいで終了して帰国するとのこと。その前にいわきに遊びに来てくれるというので、日本を離れる前に思い出に残るようなことができたらいいなと思いました。
当日留学生二人と昨年一緒に研修に参加した市内の男子高校生といわき駅で待ち合わせて、そこから車で一時間弱のところにあるいわき市遠野町入遠野地区へ移動しました。近くにオートキャンプ場のある自然豊かな場所です。
工房で迎えてくれたのはいわき市遠野町地域おこし協力隊の平山さんご夫妻。まずは和紙や遠野和紙についてお話を伺いました。和紙の工房は日本全国、各都道府県にあり、福島県では二本松市(道の駅 安達)といわき市遠野に工房があります。遠野和紙は四百年前から受け継がれ瀬谷安雄さんが最後の継承者でした。その後いわき市が継承者を募集し、川崎から平山さんご夫妻が移住してきました。ご夫妻は遠野町地域おこし協力隊として紙すき継承のほか、遠野町のおすすめスポットなどの情報を発信しています。
平山さんからお話を伺って驚いたのは日本の紙幣は和紙でできているということ。和紙は洋紙と比べて丈夫(繊維が相互に絡みついているから)であり、長期保存ができる特徴などを聞きました。また遠野地区では小中学校の卒業証書は遠野和紙でできており、県立遠野高校では生徒は自分の卒業証書の紙を自分ですいているのだそうです。
工房では和紙づくりにかかせない植物「コウゾ」と「トロロアオイ」も栽培しているので見せていただきました。それらの植物を加工し、紙すきの原料になる過程を聞いた後でお待ちかねの紙すき体験へ。それぞれポストカード大の和紙をすきました。簡単に見える作業でも仕上がりは人によって異なるのだとか。
留学生二人も日本の伝統文化に触れる貴重な体験ができて大変喜んでいました。遠野和紙の紙すき体験に興味がある方は平山さんへ連絡してからお出かけくださいね。
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