今月は6年生の読み聞かせがあり高学年向けの絵本を図書館から借りてきました。大人の方にも読んでいただきたい絵本です。「しあわせの石のスープ」は災害や戦争で人々の心がすさみ、自分の殻に閉じこもる村人たちに“石のスープ”をつくる三人のお坊さんの話です。舞台は中国ですが世界各地に類似する話があるというこのお話。“人をしあわせにするもの”を教えてくれます。2冊目は「綱渡りの男」。今はもうないニューヨーク貿易センターのツインタワーの間、地上400メートルの空を命綱なしで歩いた大道芸人の実話です。3冊目はミュージシャンの矢野顕子さんが翻訳した「しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる」。引退していた古い消防艇が9.11で活躍したお話です。絵本を読んで次女が生まれたときのことを思い出しました。次女とともに産院から自宅に戻ってきた日、テレビをつけて驚きました。ツインタワーに飛行機が突っ込み、もうもうと煙が上がる光景が映し出されたからです。同じ時期に子どもを出産した友人と「これから世界はどうなるのだろうか、ちゃんと子どもを育てられるだろうか」と不安な気持ちを共有したものでした。その子も今月18歳になりました。
おすすめ絵本のラストは
読んだ後に心に優しい風が吹く、秋の始まりを感じさせる一冊。
「名前のない人」はいったい何者だったのでしょうか。
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