2018年10月16日火曜日

日本・ベラルーシ友好訪問団2018 みんゆう随想16


娘はこの夏、“日本・ベラルーシ友好訪問団2018”に参加しました。
ベラルーシ共和国は32前に起きたチェルノブイリ原発事故によって国土の4分の1が放射能に汚染されました。
 この友好訪問団の目的は、浜通りの高校に通っている高校2年生が「日本」と「べラルーシ共和国」の現状を調査し、「日本」「福島県」のことをベラルーシの皆さんに伝え、記憶の継承」と「リーダーシップ」を考えるものです。
 実際に汚染で立ち入り禁止となっている放射線保護区のゲート前の見学をしたり、国の取り組み(補償や農業政策や産業、教育、情報発信など)について説明を受けました。子どもたちが訪れる保養所の見学では日本との補償の違いを見てきました。原発事故で放射能汚染の対策にあたった専門家の先生のお話も伺いました。
 東日本大震災や福島の原発事故の記憶を継承するにはどうすればいいか、チェルノブイリ原発事故の資料を展示する博物館や、第二次世界大戦で激戦地だったベラルーシに残る戦争遺構の見学も行いました。
 「日本」「福島県」のことをベラルーシの皆さんに知ってもらうため、現地で各班ごと与えられたテーマでプレゼンテーションを行いました。娘の班は「地方の課題・福島の課題」というテーマで「買い物難民について」発表しました。メンバーはいわき、広野、相馬と住んでいるところはバラバラでしたがSNSを使って話し合い、大人スタッフの協力もあって苦労しながらも資料を作成し、発表することができました。
 またいまだ帰ることのできない大熊町。その大熊中学校で代々、踊り次がれてきた「ソーラン節」を、大熊の人たちの思いを胸にショッピングモールで披露し、福島の元気を伝えました。
 30年後を見据え、浜通りの復興を担うリーダーを育成したい、と浜通りの企業から協賛を得て特定非営利活動法人ハッピーロードネットが主催した事業です。先週、日本での最後の研修がありました。双葉町に中間所蔵施設や特定廃棄物埋め立て情報館リプルン福島、福島第二原発の視察を経て、大勢の大人たちの前で「報告会」を行い、友好訪問団は解団しました。これからも仲間たちとともに福島復興の活動していく娘を応援したいと思います。

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