食育のドキュメンタリー映画を観てきました。舞台は福岡のある保育園。無農薬で作られたお米や野菜、昔ながらの製法でできた調味料で玄米和食の給食をつくり、提供しています。とびっきり美味しい顔でぺろりと給食をたいらげ、冬でも薄着で元気に走り回る園児たち。映画のキャッチコピー「食べたものが、私になる!」まさにその通りだと思いました。長い農耕生活を経てきた日本人のDNAには和食があっているという医学博士の話もありました。しかし食育の大切さを実感すればするほどつらい気持ちになりました。私にしても母にしても食育をいろいろ頑張りました。でもいまいち美味しくなかったり、弁当に入れたご飯の色が周りと違うことで子どもになかなか受け入れてもらえなかったり、上手くいかないことも多かったのです。また素材にこだわるとどうしてもコストがかかってしまう。「食育は大事だって分かるけど」と落ち込みそうになってふと“グッドイナフマザー”を思い出しました。“お母さんはほどほどによければいい、ほどほどによいくらいがちょうどいい”。完璧を求めて自分を追い込むのではなくできることをちょっとプラスすればいいのかな。そう思ったら気持ちが楽になりました。
“グッドイナフマザー”はイギリスの児童精神分析家ウィニコット氏の言葉ですが
この言葉を2016年6月号の「母の友」で紹介した精神科医の宮地尚子先生。
宮地先生のエッセイ集“ははがうまれる”を読んでみようと思います。
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