2016年10月4日火曜日

アフタフ・バーバン 北崎さんを迎えての講演会 その4

それから「旅と、読書は人を育てる」。高校時代、夏休みに青春18切符を使って、松江の寮からいわきの自宅に帰るまで広島、岡山、京都、大阪、埼玉と途中下車しながら同級生の家を転々と泊まり歩き、いわきの自宅に戻って今度は八戸の友達の家まで行きました。(私の学校は日本全国から生徒が集まる学校だったのです)八戸から今度は東京に行って、その時とっても大好きだった小説家の先生に友人達とインタビューをしてきました。今は女子高生の一人旅でも怖いことに出会うこともあるから、うちの親もよくそんな気ままな旅を許してくれたし、私もよくそんなことをしたな、と思います。
その一連の旅をしながら思ったのは、いろんな人に出会い、いろんな風景を見て、いろんなことを考えることは大事だと。それまでは、高校生の自分はだいぶ大人だと思っていたけれど、まだまだ子どもだな、と反省することもありました。八戸では友達のおばあちゃんが話す言葉がまるで分からなくて、友達に通訳してもらいました。どうして同じ日本の同じ東北なのに、ぜんぜん言葉が分からないのか、それもびっくりでした。
私の知らない世界や風景が沢山あって、いろんな人がいて、もっといっぱいいろんなことを知りたい、沢山の出会いが自分をもっと大きくしてくれるんじゃないか、と思った高校生の夏でした。

そして寮生活だった高校時代。一年に一度の授業参観で父がはるばる松江まできてくれた時、あるカフェ(松江はステキな喫茶店やカフェが沢山あった♪)で父が話してくれたこと。コーヒーカップを例にとって、多角的な方面から物事を見ることができるような人になりなさい、という話。一方向だけでなくいろんな方向から見てみないと物事の本質は分からないよ、と。

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