2015年10月1日木曜日

バンドーラ たっちコラムno.25

2012年9月号のたっちコラムです。 

 この夏休み、次女と長男を連れて長野県木曽郡木祖村に行って来ました。木曽川の源流の村です。夏休みに木曽ならではの思い出を作ってもらおうと、木曽ユネスコ協会と畑村創造工学研究所、危険学プロジェクトのみなさんが私達を招待して下さいました。バンドーラというのはギターに似た楽器で、シュメール語で「小さな弓」という意味です。その昔、弦楽器の始まりは弓だったことからバンドーラという名前をつけたのだとか。楽器作りを教えて下さったのは元小学校教諭の中澤準一先生。先生はなんとヴァイオリンも作っています。今回は4泊5日の予定だったので、30時間で製作可能なバンドーラをつくることになりました。自分の好きな形を型紙に書くところから始まり、木曽のヒノキやアスナロをノコギリやノコヤスリ、糸鋸を使って型紙と同じ形に仕上げ、色を塗ってニスをのり、乾かしてからサンドペーパーでなめらかにし、自分で弦を張って音が鳴るようにしました。ケガをするのでは、と隣で見ていてハラハラしましたが、名古屋芸術大学のお兄さんお姉さん達が子ども達のサポートに入ってくれたおかげで、参加した8人の子ども達は誰一人としてケガをすることなく、最終日には楽器を完成させました。粘り強く作業した5日間。この経験は一生の宝となると思います。木曽のみなさん、ありがとうございました。

息子がつくったトラック型4弦バンドーラを
大学生のお兄さんと
「ドン、ドン、ドンキ、ドン・キホーテ~♪」と演奏しているところ

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