ということで、先日のあそびしょくどうのレポートです。
先月はスペシャルバージョンでの開催でした。
そう、いわき駅前でほこみちの社会実験をしていたので
あそびしょくどうもそこに混ぜていただき、なんといわき駅前であそんじゃいました♪
スタッフみんなで会場準備。
ほこみち実験中はバス停の場所をちょっと移動させていて、バスが停まらないということで
ここをあそびしょくどうの基地にしました。
今日のテーマは『ほこみち探偵所』
大人スタッフが集まったところで作戦会議。
自己紹介とともに
今日のあそびにちなんで「探偵といえば~?」を
みんなひとりずつ思いつくままおしゃべりしました。
ミシガンレポートでおなじみのともこさんも帰国中だったので、お手伝いに来てくれました。(写真左がともこさん)
まずはアフタフ・バーバンの、写真左のきょんちゃんと右のりっちゃんから今日のあそびの説明を。
“探偵”にちなんで今回のコードネームは「T」!!
まずは最初の指令。ガムテープ、誰が持っているかな?クイズ。
大人スタッフ4人が並んだ身体の後ろ側でガムテープが行ったり来たり。
「止まれ~」という合図で誰の後ろにガムテープがあるかあてっこしました。
その次は前に出た4人の大人が一斉に「あったかい時に飲みたい飲み物!!」を大声で言うので
それぞれがどの飲み物を言ったか、耳を澄まして集中して聞き分ける指令など。
大人も子ども探偵になりきって推理しました。
子どもたちもある程度集まってきたところでチーム編成。
私は小学生男子チームの仲間に入れてもらいました。
まずは探偵指令のウォーミングアップ編。
チームごとに一枚ずつ、謎の絵が描かれた紙をもらいます。
基地周辺にこの形をしたものがあるそうなので、チームで力をあわせて探してくる
というのが最初のミッションでした。
男子チームはとにかく元気がいい。一目散にかけて行って
「あの信号機の上にあるの、あれかなぁ?でもちょっと違うよね」「どれかなぁ?」「ないよね、見つからないよ~」なんてやっていたら
きょんちゃんの紙には「おとこ」、りっちゃんの紙には「ちくちく」と書かれています。
あー、時間になっちゃうよー、と基地に向かって走り出す子どもたち。
限られた時間だったので、私たちのチームは全部のお店に聞き込みに行けなかったのですが
お店の前にあるこのマークを描いてくれたのかな。すごい再現力!!
今回は『ほこみち』という社会実験が行われることで
「え、あれじゃね?」と意外にも基地の近くで発見!!「やったね♪」
ウォーミングアップが終わったところで、あそびしょくどう参加の子どもたちには
ピカピカ光るリストバンドが与えられました。気分はコナン君と少年探偵団?!
今日の探偵のミッションの説明です。
まずチームで2枚の紙をもらいます。
その紙に書かれている言葉を頼りに商店街で聞き込みをします。
その二つの言葉を頼りに聞き込みをします。
「ホルンをふく」「今日はラジオの収録」「今日はつまのたんじょうび」「名前」
そして「似顔絵」も。
誰だか分かりますか?
「ちくちく」「おとこ」の正体はあそび工房スタッフのシュガーさんでした。
じゃあみんなでやってみよう、とチームの代表者がヒントをもらってきました。
我が男子チームのヒントは「女の人」「はく」“はく”っていっても、履く、(ほうきで)はく、吐く、いろいろあるよね~。
なんと店員さんは男子チームの一人のご近所さんでした!!
接客中にもかかわらず子どもたちの質問に快く応じていただき、ありがとうございました。
秋になると街路樹の葉が沢山落ちるそうなのですが
お店の方は皆さん朝早く掃き掃除をするそうです。
だから道路の前はいつもきれいなんですよ、と教えていただきました。
「特にFAROさんの前は落ち葉が集まってねぇ~」と。
いつもは通り過ぎるだけの街も、お話を聴くといろんな人がいろんなことをしていて
目には見えないけれど、いろんな秘密が街にはあるんだなぁと嬉しくなりました。
他のチームが、私たちのチームで行けなかったお店に聞き込みをしてくれました。
こちらは「トゲトゲの店」というキーワードだったようですね。
聞き込みに協力いただいたのは『FARO』さん。
「まるいみせ」で聞き込みに行ったのは『MARO』さん。
1つのチームで複数の調査に取り組んだところもあり、こんなに沢山の調査票ができました。
ほんの限られた街の一角を調べるだけで、こんなに沢山の秘密があるなんて。おもしろいなぁ。
もう何年前だろう?震災前のことです。
アフタフ・バーバンを知って、そこから「子どもの時間を共に生きる!」を読んで。
子どもの頃のことを思い出して、ワクワクが止まらなくなりました。
学校帰りの寄り道。大人が行かないような細い道。わざわざ体を横にしなければ通れない
大人だったら入れないような細い隙間を好んで通りぬけたり
ヘビいちごがいっぱい生えている場所を知っていて
友達とヘビいちごをつぶして手を赤くしたこと。
化石がよく採れる山を知っていて、スコップを持って化石を取りに行ったこと。
あの頃は子どもたちだけで街を駆け回って、子どもだけの地図があって。
アフタフ・バーバンはそんな子どもだけの地図を持って
子どもたちと街に飛び出して「まちを遊ぶ」。
そう、まち“で”遊ぶのではない、まち“を”遊ぶんです。
ああ、この人たちと一緒に、いわきでまち遊びがしたらどんなに楽しいだろう。
子どもたちはいつか、大きくなったら街を出ていくと思う。
私はこの街を出て他の土地に行くこともいいと思う。
他を知ることで、自分の故郷のいいところも悪いところも分かるから。
そして、戻ってきたくなったら戻ってきたらいい。
いつか、この街を出て生活するようになったとき
自分を育ててくれた街を思い出して欲しいし
だから子どもたちに、あんなことしたな、こんなことも!!と楽しい街の思い出を沢山持たせたい。
あそこにはあんな人がいて、面白かったな、って。
いわきにアフタフ・バーバンを呼んでまち遊びをしたい。
こどもたちとワクワクするような、まちを遊ぶ経験をしたい。
それは震災前から私がずっと夢見ていたことで
震災後、アリオススタッフの尽力により
いわきでアフタフ・バーバンの忍者修行ができるようになりました。
ここ数年、アリオスを飛び出して
古滝屋さんや温泉神社のみなさんのご厚意で忍者修行をすることができて
それもすごく嬉しかったのだけれど、商店街で忍者修行ができたらいいな、と思っていました。
なんと子どもたちとまちを遊ぶことが実現しました。もう何年来の夢がかなったんだろう。
これにはアリオススタッフのももちゃんや
『ほこみち』のために奔走しているFAROのオーナーの尽力があったからできたことであり
また心よく受け入れて協力してくださった商店街のみなさんのおかげです。
古滝屋のときもそうだったのだけれど、今回もお店のお客さんたちの
「事情はよく分からないけれど、みんなのことを応援するよ!!」という気持ちがすごく伝わってきて
それもすごく嬉しかった♪
あそびしょくどうには湯本地区在住スタッフが複数いるので帰り道に
「次は湯本駅前で『ほこみち探偵所』やりたいね」という話に花が咲きました。
私の夢は永遠に続きます……。
子どもたちが書いた調査票は12月末まで展示中だそうです。ぜひご覧くださいね。
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