2023年12月13日水曜日

『AKIち』と『居場所』

たらちねのママカフェに行ったときに聞いて、ああ、そうかも、と思った話。

いつも親と一緒な現代の子どもたち

(田舎は習い事に行くにも、遊びに行くにも車での送迎が必要)

子どもからしたら、親と離れられる時間がないというのは

自分だけの秘密の時間が持てない、とっても窮屈なこと。

自分が子どもの頃は、もっと子どもだけで遊びに行ったりしてたな。


他のところでも聴いた、ゲームの中でのみ、親と離れられるという話。

だから「今の子どもたちのゲームでの世界が、私たち世代の空き地の土管と同じ」なんだよ、と。


駅前にあるAKIち

放課後、友達と約束して待ち合わせておしゃべりしたり

近くにあるお店で買ってきたお菓子を食べたり

子どもたちだけでも過ごせる場所。

中高生はマンガ読んだり、Wi-Fiがあるからゲームをしたり携帯を見たり

かと思えば試験の前は必死になって勉強している子もいて

いろんな世代が思い思いに過ごせていいなぁと思う。

いつもの顔なじみのおばあちゃんは市長セレクトの本を毎回読んでる。

もう80を過ぎているおばあちゃん。

大事だと思う部分は自分のノートに書き留めている。


私は大勢の子どもたちを連れてAKIちに行くので

読書のお邪魔になるんじゃないかと思っておばあちゃんに声をかけると

「いいのよ、いいのよ、子どもは宝だからね。元気でいいのよ。

あなたたちも幸せな仕事をしているのね。お身体、大事にね。」

と毎回、あたたかい言葉を返してくれる。


おばあちゃんは自分が小学生だった頃に父親をなくして

幼い兄弟の面倒を見てきたそうで

子育ての大変さをよく知っているし、子どもたちのかわいさもよく分かっている。

だから本を読んでいる周りで元気に走り回っている子どもたちがいても

ニコニコしながら受け入れている。


「こういうあったかい人が地域にいていいなぁ」とおばあちゃんと会話をするたび、私は思う。

それから、いろんな世代の人が一つの場所に集まって、それぞれ思い思いの過ごし方をしている

こんな場所が駅前にあっていいなぁって。

再開発で多分、このAKIちや集会場も姿を変えることになるだろうと思うけれど

新しくなったとしても、いろんな世代の人がふらっと立ち寄って思い思いに好きな時間を過ごせる

そんな居場所スペースができたらいいな。



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