2021年7月21日水曜日

ふるさと納税の話

上の子ちゃんが「ふるさと納税」について質問してきた。
何か欲しいものがあるわけではなく、どんなシステムになっているのかを知りたかったらしい。
昨年末にレポートを書くまではよく知らなかった「ふるさと納税」。
地方に住む者にとってはなんともいえない制度だと思う。
私が調べて分かったことを上の子ちゃんに伝えた。
税金についてよくわかっているわけではないから間違った認識のところもあるかも、だけど。

ふるさと納税が始まったのは、地方を応援してもらいたいから。
子どもが小さいうちは田舎で育って、田舎の税金で公立学校に行かせてもらって
いわば田舎の税金で子どもは育てられるのだけれど成長すると都会に行って都会で働く。
社会人になったら田舎に納税してもらって今までの分を回収したいのに
子どもは都会で就職して都会で納税するから田舎はどんどん貧乏になっていく。

そういうのをどうにかしたいと思って始まったのがふるさと納税。
「ふるさと納税」で検索すると、サブワードに「お得」とかそういったワードも出てくる。
どの自治体の返礼品を選べばお得なのかを、ランキングにしているサイトが沢山ある。
自治体の方も、納税をしてもらいたいから魅力的な返礼品を、他の自治体に負けじと考えてくる。
あんまりそれがエスカレートしてきたのでちょっと前に法律が変わったし
返礼品合戦で町がおかしくなってしまった(倒産状態になってしまった)自治体もある。

ふるさと納税について調べて感じたのは
ふるさと納税という税金を地方の田舎が「欲しい欲しい」とみんなで奪い合っているイメージと
得する人がいれば損する人がいる、ということ。
本来は住んでいる自治体に納税されるべきものが
ふるさと納税を使えば、その人とゆかりのない自治体へ納税されてしまうわけだから。
「応援したい自治体」
(幼少期の自分を育ててくれた自治体や頑張って欲しいと思う自治体、
災害などで大変な被害を被った自治など)
に納税されればいいけれど
「欲しいものがもらえるから」という理由だと、本来の意味とは違ってしまう。

何かをしようとすれば必ずメリットとデメリットがあるから仕方のないことだけれど
本来の目的からかけ離れてしまったことを憂う人もいることも覚えておいて欲しい。

って言ったら「じゃあ(自分が高校までお世話になった自治体に)ふるさと納税しようかな」
と上の子ちゃん。それは嬉しいな。
もし都会に就職して、税収がいっぱいありそうなところに納税することになったら
その時はふるさと納税して恩返ししてね。

0 件のコメント:

コメントを投稿