2019年4月号のこどもたっちのコラムです。
入園・入学、進級の春ですね。お子さんと一緒に読んでみませんか?絵本の主人公はちいさい女の子。生活の様々なシーンでいろんなことがうまくできません。そのたびに女の子は「いつかはちゃんとできるようになるの。いまはそのとちゅう。」と自分に言い聞かせます。表紙にも描かれている、ブカブカの洋服を着て鏡を見る女の子。「あ、私にもこんな時期があったな」と懐かしくなりました。巻末に書かれていた作者のことば「おかあさん
すぐに できなくても わたし がんばってるよ できるように なるまで まっててほしい だれかと くらべないで」。幼い子の心を代弁する言葉にハッとさせられました。例えば幼稚園に行って先生に朝の挨拶ができなかったとき。同じクラスのお友達がとってもお利口さんだったとき。「なんでできないんだろう」と思ったり、ついついお友達と比べてしまったり。巻末の画家のことば「とちゅうって、とっても素敵な時間だと思います。たくさんの表情が、積み重なって、ちいさいわたしは、少しずつ大きくなっていきます。」私も子どもが小さかった頃にこんな絵本に出合いたかったな。うまくいかないことがあっても“いまはそのとちゅう”とつぶやいたら、ママもきっと心に余裕ができるはず。
ちいさいわたし |
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