末っ子も無事に小学校を卒業しました。
最後ということで、保護者代表挨拶をさせていただきました。
このお話をいただいたときに「自分の言葉で書きたい」と思いました。
自信を持って書いたつもりが、主人に読ませたらやっぱりところどころ修正が……。
でも主人が手を加えてくれたおかげでかっこよくなったと思います。ちょっとくやしいけれど。
やっぱり二人でひとつなんだなぁと思いました。
卒業生の保護者を代表し、御礼のご挨拶を申し上げます。6年間の小学校修学過程を修了し、本日、卒業証書を授与されました。これもひとえに校長先生をはじめ諸先生方のあたたかい ご指導、ご愛情の賜物と拝し、謹んで感謝申し上げます。
6年前の入学式。「小学校に入ったらこの子はやっていけるのだろうか」と、とにかく不安で、入学する子どもよりも心配しながら校門をくぐったことを覚えています。
学校生活が始まり、子どもの連絡帳を通して担任の先生とも交流することができました。先生のふとした言葉から「先生も自宅に戻れば子育てに悩む一人の親なのだ」と分かり、先生との心の距離がぐっと近くなりました。
そして忘れられないのは5年前の東日本大震災。本校も避難所になり、先生方も学校に泊まり込んで対応にあたられました。ガソリンも不足する中、学校に出勤し一人ひとりの子どもの家庭と連絡をとっていた先生方。そして原発事故。
学校が再開されても先生方のご苦労とご負担は減ることはなかったと思います。私も学校が再開されたとは言え、不安な気持ちで子ども達を送り出していました。そんな中、私の気持ちを察した担任の先生が、心配して私に声をかけて下さいました。先生と話をしていて「学校では先生が私たち親に代わり、子ども達のことを守ってくれているのだ」と分かりました。それからは私も安心して子どもを学校に送り出すことができました。
震災後の復旧とその後の復興で、子どもたちのために懸命にご尽力なさった先生方のお姿をとおし、今日卒業する子ども達にとって、他人様に対して優しい心で接するという大切なことを教えていただいたと改めて感じました。
そして沢山の保護者や地域の方々にも大変お世話になりました。今年度は教養委員の読み聞かせと広報委員の仕事を担当しました。3月は6年生、子どもたちにとっては小学校生活最後になる読み聞かせに行きました。今年度初めて読み聞かせの活動に参加したお母さんは「6年生の心に少しでも残るような読み聞かせがしたい」と本を何冊も図書館から借りてきて、どれにしようかと悩んでいました。6年生のためにこんなに考えてくれているのだ、と思うと頭が下がると思いでした。
また、広報委員として1年間PTAの活動をブログで紹介することで、ベルマーク作業や愛校奉仕作業、図書館の整理など保護者が「子ども達のために」という思いで懸命に作業にする姿を見ることができました。
また地域の方にも育てていただきました。私は駅前のパン店で働いていますが、仕事中、小学校の子ども達の話になることがあります。登下校中のことや近所での危険箇所、気になることなど「これは学校にも知らせておいた方がいい」と思うことがあるとすぐに私に知らせてくれます。それだけ毎日、地域の人は子ども達のことを見てくれているのだと思いました。
こうして振り返ると入学してから卒業するまで、本当に沢山のあたたかい目が子ども達を、そして時には私達保護者を見守り、育てて下さっていたのだと気づかされます。この学校で親子共に学ぶことができて本当によかったと思います。先生方、PTAの皆様、地域の皆様、ありがとうございました。
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