母方の祖父とお別れしてきました。95才でした。
眠るような顔で「朝だよ、起きて」と声をかけたら目を覚ましそうな
本当に眠るような顔でした。
最後のほんの数日を病院で過ごしただけで
ずっと祖母と元気に自宅で生活していた大往生の祖父でした。
40年以上の昔のこと。
隣町に真面目で働き者の青年がいる、と聞いた祖父。
そんなとき、たまたま父がアルバイトで母の実家の近くで仕事をしていて祖父は父となかよくなりました。
そして祖父に父を紹介された母。
イケメンだった父ですが、学校の先生になりたいと大学に通っていた母はあまり興味がなかったとか。
でも親戚の人たちはみんな口を揃えて「お父さんとお母さんは大恋愛だったのよ」といいます。
祖父へのお別れの時、主人が子ども達によくいう言葉
「ご先祖様の誰か一人でもいなければ私達はこの世には生まれることはできなかったんだよ。」
を思い出して
私は祖父に「ありがとう」といいました。
私たちは沢山のご先祖さまから命のリレーをしてきました。
もし祖父がいなかったら……。
母もいなかっただろうし、私や子ども達も生まれていなかったなぁ、と。
私たちが生まれてきたのはおじいちゃんがいてくれたから
だから心を込めて「ありがとう」とお別れしました。
おじいちゃんとおばあちゃんには、こども3人、孫14人、ひ孫15人。ひ孫はこれからも増えるでしょう。
二人からどんどん末広がりに続いてきます。
そしてこれからも命のリレーは続いていくでしょう。
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