随想のお話をいただいた頃、私は他に地元の月刊子育て情報誌のコラムや地元の夕刊での週一回の随筆の連載(3ヶ月の連載ののちに終了)、編集部員として携わっている毎月発行されるフリーペーパーの挨拶文を書いていました。締め切りに追われながらもそれぞれにどんな内容の文章を書こうか考えながら過ごす毎日は楽しかったです。
私がそれらの文章を書く時に大事にしていた言葉があります。『おもしろいと思ったこと、それがニュースや。おもしろいと思ったこと、それを調べればええのや。おもしろいと思ったこと、それを書きなさい』朝日新聞ベルリン特派員守山義雄さんの言葉です。
「あ、おもしろいな、素敵だな、不思議だな、わくわくするな、誰かに知らせたいな」そんな自分自身の感覚を大事にしました。
今でこそ心の中に浮かんでくる言葉を文字にすることができるようになりましたが、小さな頃は読書感想文や作文が苦手でした。あの頃はやり方が分からなかったのでしょう。
学生時代、本や雑誌を読んで「あ、いい言葉だな」と思ったらノートに書き留めるようになりました。詩だったり、時には雑誌のインタビューだったり。長くて書き写すのが大変なときはコピーしてノートに貼り付けたりしました。それは今でも続いています。
同時に「一日一投稿!」を目指してブログも書いています。原稿の締切りを前にして書くことが思い浮かばないときは自分のブログを見てみます。そうすると最近、自分がどんなことに心を動かされたのかを思い出すことができて、原稿を書くことにつながりました。
最後に「随想を書いてみないか」と紹介してくださったいわき芸術文化交流館アリオスの長野さんと三年間お世話になった福島民友のスタッフの皆さま、ありがとうございました。
学生時代に好きだった小説家の新井素子さん。彼女の小説のあとがきの言葉をお借りして締めくくりたいと思います。『もしもご縁がありましたのなら、いつの日か、またお目にかかりましょう。』
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