2020年1月4日土曜日

今を大切にしつつ花開くときを夢みる みんゆう随想28

 今月、長女は成人式を迎えます。長女が以前、私にこんなことを聞いてきたことがありました。「私が小さかった頃、お母さんは私がどんな子どもになって欲しいと思って子育てしてきたの?私はどんな子どもだったの?私がどういう性格の子どもなのかその時点で分かっていたの?」どうしてそんなことを聞いてきたのかは分かりませんでしたが、小さかった頃のこと話すと長女は満足したようでした。
 私はその時、次女が生まれた頃のことも一緒に思い出しました。次女の世話をしながら「ああ、この子はどんな顔になるのかな?どんな性格を持って生まれてきたのだろう?」まだ生まれたてで、これからどんな子に成長するかまったく予想できずにワクワクしていました。
  そしてちょうど次女が生まれた頃に義母からもらって読んだ津守房江さんのはぐくむ生活」という本。その中の一節が自分の思いとピッタリと重なったので、その部分をノートに書き留めました。

『“今を大切にしつつ花開くときを夢みる”
 最近我が家の居間に、かな文字の書の額をかけました。先年ガンで亡くなった私の姉の最後の作品です。
 「花のつぼみがひらくところをみたいとおもっていた」
というこの書を朝夕ながめながら、いのちを育てるものの心を考えています。早くみたいと思っていても、蕾を手で開くわけにはいきません。待つよりほかないのです。子育ても不安ではなく、たのしみに花の開くのを待ちましょう。大きな花でなくてもよい。それぞれにふさわしい花であってほしいと思います。どの子にもその子にふさわしい未来が開けると夢みつつ、世話を忘れないように。ときに忘れて、しおれたようすにおどろいている私たちおとなの、足りない部分を神様がお助けくださいますように。』(引用終わり)

 我が家の娘たちの名前には「華」という文字が入っています。「華」はそこにあるだけで周りをホッとさせたり、明るくしてくれます。何か特別なことができなくてもいい、周囲の人を和ませてくれるような女性になってくれたら、という思いを込めて名付けました。二十歳といったらまだ若い蕾でしょうか。どんな華が咲くのかしら?楽しみに待ちたいと思います。

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