2019年10月15日火曜日

生まれた場所で、個性豊かに生きるには ~足もとの植物が教えてくれること~

 人は月まで行けるようになったが、地球の中のことはまだほとんど知らないという。同じように、ネットで世界中のことをすぐに知ることが出来るようになったが、私はいまだに庭に生きている草や虫たちのすべてを知っているわけではない。外に向かっていく無限があれば、内に向かっていく無限もあるのだと気が付くこと。自然と触れあう時間を過ごしていると、大事なことに気が付くきっかけをもらうことが多くある。

 もしも目の前に困難や不安が立ちふさがったときには、足もとの自然を見てほしい。そこにはこの本で紹介したような、自ら動けないからこそ、あの手この手で工夫を重ねて生きている植物たちがいる。生まれながらに違う個性を持った彼らが、他と自らを比較することなく我が道を進んで行く様子を見ていると、私たちも自分自身の世界を大切にし、ありのままに生きていていいんだ。と、勇気をもらうことが出来るはずだ。

 何度でも何度でも足もとに立ち返り、植物を見つめながら、自分らしく前を向いて生きていきたいと思う。


鈴木純

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