私はいわき芸術文化交流館アリオスで月に一度、子どもたちと遊ぶ「あそび工房」でスタッフをしています。「あそび工房」では来場者に“イベントの感想”や“子育て家庭におすすめのスポット”などについてアンケートを行っています。
先日のあそび工房アンケートで、おすすめスポットに「絹谷富士」を紹介してくださった方がいました。私は長年いわき市に住んでいるものの初めて聞く名前でした。まずインターネットで検索しましたが思うような検索結果が得られずそのままになっていました。
しばらくして市内に「絹谷」という地名があることを思い出し、絹谷地区の近くに住んでいる友人に訊ねたところ、絹谷富士のことがやっと分かりました。なんと平にある石森山フラワーセンターの奥にあるとのこと。私は天気のよい日に絹谷富士を目指しました。
石森山フラワーセンターを通り越してしばらく車を走らせると絹谷富士の看板と駐車場が見えてきます。階段を上って整備された道を行くこと10分。意外に楽な道だと思いきや、頂上手前は急傾斜になっており、上からたれ下がっていたロープをしっかりつかんで登るとそこはもう頂上です。絹谷富士は標高200メートル余りの低山ですが、周りに高い山がないので360度周囲を見渡すことができます。その眺めの見事なこと!
この山にはその昔、地から湧き出した時にある夫人がそれを見て「山が高くなる」と大きな声でいったので山は高くなることを止めた、という伝説も残っています。
絹谷富士の頂上にはちょっと変わったゴツゴツした岩がたくさんあります。2千万年前、この辺りは海底だったので頂上にあるのは海底火山の噴火の名残なのだそうです。市内を一望できる山の上が元々は海底火山だったなんて。海底火山が山の頂上になるまでの長い時間に思いを馳せました。
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