2017年4月3日月曜日

養育里親

 友人が里親制度に興味があることを知りました。彼女の家は沢山の子宝に恵まれていたので「どうして里親?」と不思議に思っていました。
 数日後、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた彼女に会いました。彼女の話をよく聞くと、彼女が興味を持っていたのは“養育里親”でした。
 家庭の事情で子どもの面倒を見ることができない、そういう子どもを一時的に預かって面倒を見る、という制度です。
 以前、母親委員会の講演会で浜児童相談所長の話を聞いたことを思い出しました。いろんなことで煮詰まってしまったときは、一時的に子どもを預かってもらい、その間にリフレッシュしたり、生活を立て直したりすることで子どもとも前向きに向き合えるようになるから、大変なときはひとりですべて抱え込まないでいいんですよ、という話でした。
 彼女はそういう制度を利用している方のお子さんをお預かりしているのです。
 いろいろな事情で一時的にでもお子さんと離れなければいけない親御さんやお子さんの気持ち、そして愛にあふれる大家族の彼女の家で預かってもらえることを思うと、私も涙があふれてきました。
 彼女がどうして里親制度に興味を持ったのかというと、彼女の家の一番上のお子さんが幼児虐待のニュースをテレビで見たとき「うちに来ればいいのに」と言ったひと言がきっかけになったのだそうです。うちに来れば、こんなツライ目にあわなくてよかったのに、と。
 子どもが一人増えてもそんなに変わらない、と彼女は笑います。そして彼女の家の子ども達もちびちゃんをかわいがっているそうです。私も大家族で育ちました。兄妹が沢山いて楽しかった。だから日々の様子が想像できます。彼女の家に来たちびちゃんも、子どもが沢山いるおうちで過ごす日々はきっととっても楽しいだろうなぁと。
 お子さんをお預かりして我が子同様に育てるなんて彼女はホントにすごいなと思いました。私はできるだろうかと考えましたが、子ども達の成長に合わせて私も仕事も始めてしまったからちょっと無理だなぁ、と。でも彼女のおかげで“養育里親”という制度があることを知ることができました。
 そんな中、こんな本があるとネットで見かけました。「家族」をつくる-養育里親という生き方 読んでみようと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿