ご縁があって一年間、福島民友に随想をかかせていただくことになりました。
私はいわきアリオスでわれている「あそび工房」の代表をしています。「あそび工房」とは2008年にアリオスやまちなかを使ってなにか面白いことができないか?と話し合うアリオス・プランツ会議があり、そこで「アリオスを子どもの遊び場にしたい」と私が発言したのが始まりです。
本格的に活動が始まったのは震災のあと。いつまでもふさぎこんでいないで自分たちでできることをしよう、とスタートしたのが「あそび工房」です。
月に一度、市民がいろいろな遊びを持ち寄って無料で遊びを提供していますが年に一度は「あそび工房スペシャル」といってアーティストの方をお招きしてびっくりするようなおもしろいこともしています。
具体的には、市民のワークショップではクラフトコーナー、子ども店長のお店(簡単なクラフトや絵本の読み聞かせなど)、マインクラフトやx-boxなどのテレビゲーム、高校生のお姉さんたちによる絵本の読み聞かせやおもちゃクリニックなどがあります。
プロのアーティストをお招きしたときは美術家の方とお布団の山で遊んだり、古着のリメイクをしたり、ミニコンサートを開いたりしました。
私があそび工房でやりたかったのは、子どもたちと忍者修行や魔法の積み木カプラのワークショップ、新聞紙を使って自由に創作する「モンスターをつくろう」などです。
以前は東京や水戸、喜多方まで子どものワークショップに参加するために出かけていました。でも、外に行けば自分たちだけが楽しいけれど、市内でそういったワークショップをすれば多くの親子と楽しいことを共有できるからいわきでも楽しいワークショップを開催できないだろうか、と思ったのが始まりです。それが「あそび工房スペシャル」のもとになっています。
あそび工房のスタッフは40名程度おり、「参加できる人が参加できるときに」というスタイルで、毎回20名程度のスタッフが参加しています。幼稚園生から仕事を退職された方まで幅広い年齢層の方々と一緒に活動しています。
やりたいことがある人はまず、自分のやりたいことを人に話すことがいいと思います。そうすると仲間や協力してくれる人がでてくるし、情報が自然と集まってきます。