2015年4月23日木曜日

ふくのあそびかた たっちコラムno.56

2015年4月号のこどもたっちのコラムです。

 先月のあそび工房スペシャルでは美術家の西尾美也さんをお招きして「ふくのあそびかた」ワークショップを行いました。スーツや作業着、婦人服など様々な洋服が敷き詰められたテントの中で目隠しをしてお着替えをする「くらやみおきがえ」では手の感触だけで洋服を選んでお着替えするのですが、目隠しを外すとあらあら奇想天外な姿になっていて大笑い。楽しくて何度もトライする女の子がそのうち、テントの中にある女子高生が着るようなお姉さんの服を取り出して試着していました。その姿を見ていたら自分が小さい頃、母親がいないときにこっそり母親の服を着て鏡を見てにんまりしたことを思い出しました。大人が着ている服を着ると自分もなんだか大人になれた気がしたんですね。「くらやみおきがえ」で着替えた別の小さな女の子が、たまたま身に付けた大人用の丈の長いスカートが「おひめさまのようだ」と鏡に映る自分の姿を見て喜んでいました。私も小さい頃は丈の長いスカートに憧れました。足のつま先まで隠れる長いスカートがあったらお姫様のドレスみたいでいいのにな、と。参加していた子ども達の姿を通して、自分の幼かった頃に出会えたワークショップでした。

「くらやみおきがえ」のひとコマ。テントの中は秘密基地のようで
それも子ども達にとっては楽しかったようです。

美術家 西尾 美也さんと一緒にあそんだワークショップの様子はこちらをご覧ください

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