2015年4月24日金曜日

「流れのなかで」 宮澤 章二

聞けるときに 聞いておかないと
決して聞けないコトバがある
言えるときに 言っておかないと
再びは言えないコトバがある
つかめるときに つかんでおかないと
死ぬまで無縁の宝がある
みがけるときに みがいておかないと
光らぬまま朽ちて行く宝がある
得たのもを失う その数よりも
得られずに失われたものたちの数の多さ
わずかの知恵と わずかの努力が
それらに触れ得たかも知れないのに・・・
新春の光がなでる新しい日記は
最初の頁から最後の頁まで 純白
しるせるときに しるしておかないと
二度とは記せない記録がある

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