2015年4月2日木曜日

『生きる』の語源

あそび工房スペシャルでお世話になった劇団“アフタフ・バーバン”。
アフタフ・バーバンのスタッフでいわきにも来てくれた しみちゃん。
しみちゃんは生まれ故郷の長野にアフタフ・バーバンの北信越事務所を開局するために
東京を離れたそうです。 
そのしみちゃんが書いたブログが素敵だったので紹介させていただきます。

ここで、“生きる”ということを少し考えてみました。
祖父母が亡くなった頃にこんな話を聞いたことがあります。
“生きる”の語源は〈息〉、命の語源は〈息の道〉、という説があるそうです。確かに気道を酸素が通って肺に届いて 息をしていることが生きているという状態です。
そして、お医者さんが最期の時に言う、「息を引き取られました。」という言葉は、 実は、亡くなられた本人のことではなく、周りの看取った側のことなのだそうです。
つまり、残った者が、息を引き取った、命を引き受けた、受け継いだということなのです。だから、その証拠に僕らはだれしも必ず、息子、息女といく息の字がつく存在であるというのです。

この話を知って、そうか、今の自分は、遡っていくと、両親、祖父母、曽祖父母……と、たくさんの人の息、命を引き受けてつながった上にある奇跡的な状態なのだと思いました。
そして、さらに僕が思ったのは、血のつながった血縁の家族だけでなく、自分が出会ったたくさんの人からも、息を引き受けているなと。亡くなった時にという話だけじゃなく、人の生きている姿から大切なものを受け取っていると思いました。
つまり、それぞれの人が思いや志をもって生きている、生きている姿に思いや志が宿っていて、その姿・生きる姿勢から思いや志、魂を受け取っている、そういう意味での息・命を引き受け頂いているなと思ったのです。
そう考えると、今の自分があるのは、奇跡の中の奇跡で、たくさんの人の命を受け継いで存在させてもらっている、本当にありがたいことです。自分だけでこの世に存在しているのではなく、たくさんの人が生きている中で磨いた命がつながって今の自分があるわけで、そんな自分を大切にしていこうと思うし、出会ったたくさんの人や物事に感謝の気持ちでいっぱいです。
 
2015年3月31日(火) 
第264号『感謝』(清水洋幸)
バーバンNOW 


自分の生まれ育った町でアフタフ・バーバンの拠点作りができるなんてすてきなことだと思います。
これからも沢山の人達といっぱいのワクワクドキドキを共有していって欲しいな。




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