ステキなお宿がいっぱい♪
一度、泊まってみたいなぁ。
2016年10月7日金曜日
2016年10月6日木曜日
「多謝」 北崎さんからの返信
素敵なご感想、ありがとうございました!
何よりの励みになります。
ご感想を拝読して思ったこと、思い出したことをいくつか。
まず、読んでいて微笑んでしまったのが、
銀色夏生さん、僕も好きでした。
『こんなに長い幸福の不在』や『ロマンス』をよんで、
付箋とか貼っていました。
たくさん教わったことがあったように思います。
そして、松江から東北の18切符の旅、
とっても素敵ですね!!
僕も学生時代、熊本から京都の往復を18切符で、
(安芸の宮島に行くフェリーも18切符が使えて嬉しかった!)
そしてアフタフ・バーバンになってから、
それこそ島根(宍道駅)から、熊本まで山陰線を西に18切符で帰京しました。
みすず電車が、景色を見るために停車してとても楽しかったです。
という個人的な思い出ですが、
読書も、旅も、僕を作ってくれています。
10代~20代の限られた時間の中で、それらに時間が使えてよかったなと思うと同時に、
それらに時間を使うべし、という大人たちの言葉が随所にあったように思うのです。
今は、その限られた時間の総数は変わらない、
つまり24時間☓365日☓10年は増えていないけれど、
関わることよりも、本を読むことよりも、旅をすることよりも、
優先的にしてしまう刺激的なことが手元の画面にあります。
突き詰めれば、それらスマートフォンでのゲーム・やりとり・行動が、
人を育てるのかどうか、ということを本気で、みんなで検証しなければならないと思うのです。
僕は講演会で申し上げたように、
人を育てるよりはむしろ、人生を面倒にし、人を育てないものだと思います。
結婚について、面倒なことを引き受けて、それでも続けている人は偉い!本当にそう思います。
それは単純な結婚礼賛思考ではなくて、
面倒なことを(そして大事で面白いこと)を引き受けて生きているという側面で、
とても偉いと思います。
現代、こんな書き方をしたら、たくさん叩かれてしまいそうですね。
確かに、個人の選択として、身体や心の状況で、
結婚や出産、子育てを選ばない方もいらっしゃると思います。
その方の選択を否定しているのではなくて、
そうではない理由、
それこそ単純に、「誰かと付き合うのは面倒くさい。ましてや結婚なんて」
という理由で結婚を選ばない多くの人がいると思うのです。
その中には、結婚どころか、社会生活・外出すら面倒くさい、
という計測不能な引きこもりの人々が含まれます。
菅官房長官が、ポケモンGOのような先端技術を、
引きこもり対策に活用したい、と述べていました。
僕は違います。
先端技術ではなく、根本にある大事なものを、きちんと見なおさなければ、
形だけ外出する人が増えるだけで、何ら問題は解決しないと思います。
それは何か。
こどものころから、面倒なことを、面白い!と引き受けてみる経験。
つまり遊びです。遊びの中にしかありません。
意見がぶつかる、思い通りにいかない、けれどその先に達成感がある。
その視点で子どもたちとたくさん遊んでいきたいと思います。
中高生に願うことは いきのびて の5文字のみです。
もし「どうやって?」て聞かれたなら、
「寅さんを作って」 だと思います。
家族や教師ではない、まるたまさんからいただいた「斜めの関係」の人。
人であればもちろんそれに越したことはないのですが、
最初に書いた、読書・本の中の登場人物や、
音楽・その歌詞世界の人、
だって、生き延びる(生きててもいいや)という助けになってくれます。
長く、とっちらかった文章になりましたが、
何より、何よりも、
まるたまさんとのご縁をとてもうれしく思います。
この講演・ワークショップのキーワードになった「そもそも」大事なことってなんだっけ?
の「そもそも」という言葉があります。
それは島根県でバスに揺られながら、
島根の人たちの温かく、「御縁」を大事にする姿勢と、
ネットで出会いを検索する現代を重ねた時にひらめいた言葉です。
そもそも、ご縁はネットで検索するものじゃないや。
じゃあ、そもそもあそびって?そもそも結婚って?
そもそもかかわりって?
そもそも、いのちって?
大事なことを、これからもお互い大事にしていきましょう!
お元気でいてください☆
(北崎さんから了承を得て公開しました)
(北崎さんから了承を得て公開しました)
2016年10月5日水曜日
アフタフ・バーバン 北崎さんを迎えての講演会 その5
それから、数日前のアコースティックギターのライブで思ったこと。ダイナミックで起伏のある生演奏を聴いたら、その日の朝読んだピアノの家庭練習に関するメールマガジンの「ピアノの練習だけでなく、実体験や感動体験をぜひさせてあげてください」という言葉が頭に浮かびました。
今年の学校の合唱コンクール。本人の意思とは裏腹に課題曲の伴奏を頼まれた末っ子。家で練習をするものの、私が「サビの部分はもっと気持ちを込めて!!」と説明してもなかなか上手くいかない。でも、譜面の記号を見て説明するよりも実際のライブに連れてきて生演奏を聴いたら譜面の記号の意味を心と体で納得してくれるんじゃないか、と思いました。だから「ピアノの練習だけでなく、実体験や感動体験をぜひさせてあげてください」というのかもしれないな、と。大人は経験値で知っているから、きっと譜面を見てもそれをどう再現すればいいのかが分かる。でも子どもは経験値がないから譜面を見て分かっているようでも分かっていない。
そして、私は今まで子ども達といくつ実体験や感動体験をしただろう?と。子ども達も大きくなって、もう一緒に出かける機会もぐっと減りましたが、もっといろんな体験を子ども達と沢山すればよかった!!と今更ながらに思いました。
それから、子どもが小さかったころは「本物体験」をモットーとしていた我が家。どうして「本物体験」を心がけていたのかということも思い出しました。
例えば、“見る”のと“実際にやってみる”のとでは大違いだということ。
のこぎりで木を切る。見ているとすごく簡単そうに見えるのに、自分でやってみるとなかなか上手くのこぎりで切れない。なんとか木を切れた!!と思っても、先生がやってくれたようにまっすぐに切れない。
だから「やってみる」って大事だなぁって私も子どもも思ったんですよね。
見ただけでやった気になったらダメなんだなぁって、画面ばかりみていても本物体験には及ばないなあって、改めて思い出させていただきました。
北崎さんのお話を聞いてから、思いついたことをいろいろと書いてみました。
北崎さんのお話を聞くことができてホントによかったです。あの時、私が赤ちゃんのワークショップにお手伝いに行かなかったら。そしたら講演会のチラシをもらうこともなく、北崎さんに出会うこともなかったかもしれませんね。人と人との出会い、ご縁って不思議だなぁと思います。
そして今回の講演会について、スタッフから「あなたの思いに(講演した)北崎さんが応えたんですよ」と。
どの講演会であっても北崎さんは全力で取り組むと思いますが、私の「どうしても講演して欲しい」という熱意が北崎さんに伝わったのかな、と思いました。
どの講演会であっても北崎さんは全力で取り組むと思いますが、私の「どうしても講演して欲しい」という熱意が北崎さんに伝わったのかな、と思いました。
2016年10月4日火曜日
アフタフ・バーバン 北崎さんを迎えての講演会 その4
それから「旅と、読書は人を育てる」。高校時代、夏休みに青春18切符を使って、松江の寮からいわきの自宅に帰るまで広島、岡山、京都、大阪、埼玉と途中下車しながら同級生の家を転々と泊まり歩き、いわきの自宅に戻って今度は八戸の友達の家まで行きました。(私の学校は日本全国から生徒が集まる学校だったのです)八戸から今度は東京に行って、その時とっても大好きだった小説家の先生に友人達とインタビューをしてきました。今は女子高生の一人旅でも怖いことに出会うこともあるから、うちの親もよくそんな気ままな旅を許してくれたし、私もよくそんなことをしたな、と思います。
その一連の旅をしながら思ったのは、いろんな人に出会い、いろんな風景を見て、いろんなことを考えることは大事だと。それまでは、高校生の自分はだいぶ大人だと思っていたけれど、まだまだ子どもだな、と反省することもありました。八戸では友達のおばあちゃんが話す言葉がまるで分からなくて、友達に通訳してもらいました。どうして同じ日本の同じ東北なのに、ぜんぜん言葉が分からないのか、それもびっくりでした。
私の知らない世界や風景が沢山あって、いろんな人がいて、もっといっぱいいろんなことを知りたい、沢山の出会いが自分をもっと大きくしてくれるんじゃないか、と思った高校生の夏でした。
そして寮生活だった高校時代。一年に一度の授業参観で父がはるばる松江まできてくれた時、あるカフェ(松江はステキな喫茶店やカフェが沢山あった♪)で父が話してくれたこと。コーヒーカップを例にとって、多角的な方面から物事を見ることができるような人になりなさい、という話。一方向だけでなくいろんな方向から見てみないと物事の本質は分からないよ、と。
2016年10月3日月曜日
アフタフ・バーバン 北崎さんを迎えての講演会 その3
そして「18歳まではなんとか生き延びて欲しい」という北崎さんのお話。始業式が近づくとネット上でよく見かける「無理しないで学校に行かなくてもいいんだよ、つらくなったら図書館においで」という類いの言葉。賛否両論あるけれど、こういう言葉が話題になるほど、生きづらさを感じている子どもが増えているんだな、と思いました。そして、子どもだけでなく大人の自死についても増えている……。
学生時代はどうしても学校という小さな社会の中で生きているけれど、学校を卒業したら本当にいろんな世界があると大人になって私も実感しました。
生きづらさを抱えていても「大丈夫だよ、大変なときがずっと続くわけじゃない。もっと広い世界を知って」ってアピールしないといけないような、そんな世の中になりつつあるのかな、なんて。
生きづらさを抱えていても「大丈夫だよ、大変なときがずっと続くわけじゃない。もっと広い世界を知って」ってアピールしないといけないような、そんな世の中になりつつあるのかな、なんて。
北崎さんからいただいたまとめのチラシにも共感できる言葉がありました。例えば 「寅さん」はいますか? を読んで田部井淳子さんの“斜めの関係”という言葉を思い出しました。
わたしは子どもたちを姉や義母、ほかの家庭に預けたりして、さまざまな大人とかかわらせました。子どもにとって、親に言えないことを話せる大人、つまり斜めの関係をつくることは、表現力を豊かにする上で大事。それに子どもには、やがて親から離れたい時期が来る。斜めの関係をもっている子どもの方が、自分のタイミングで自立できるように思います。
そして、大人にも「寅さん」のような、悩みを相談する人が必要ですね。
2016年10月2日日曜日
アフタフ・バーバン 北崎さんを迎えての講演会 その2
北崎さんのお話を聞いて思ったこと。
私も今まであまり自分のしてきたことを考えたことはなかったですが、言われてみれば「生きること」や現実は「めんどくさい」ことだらけなのかも。
私も今まであまり自分のしてきたことを考えたことはなかったですが、言われてみれば「生きること」や現実は「めんどくさい」ことだらけなのかも。
学生時代、好きだった銀色夏生さんの詩を思い出しました。
アドレスブックを何度もめくって
ため息を何度も落とした
「気狂いピエロ」を見に
いこうよというひとことが
どうしてこんなに
むずかしいのだろうと思った。
ため息を何度も落とした
「気狂いピエロ」を見に
いこうよというひとことが
どうしてこんなに
むずかしいのだろうと思った。
あの頃は「映画を見に行こう」って誘うのだって電話か、直接話をしなければいけなかった。だからこの詩にはすごく共感しました。今だったらメールやLINEでやりとりするのかな?送信ボタンを押すときや、返事が来るまでのドキドキは昔も今も変わらないのかな。
北崎さんの話を聞いて思ったのは、私が「結婚している人って無条件でエライ!!」て思ったこととつながっているかな、と。結婚していれば相手にあわせたり譲歩したり、相手のことを思いやったりするわけで、我が子はある程度は親にあわせてくれたり、言うことを聞いてくれりするけれど、配偶者は大人な分、そうはいかない。
だから「結婚している人はそれを毎日しているから、結婚している人ってエライ!」って思ったことがあったのですが、まさに「現実はめんどくさい」ことの例なのかな、と。もちろん、結婚生活だってめんどくさいことばかりではないし、楽しいことも嬉しいこともいっぱいあるから、だからやっていけるのだと思います。
北崎さんの話の中で特に印象に残っているのは「スマートフォンは叱ってくれないドラえもん」だと言ったあるお母さんの話と、「人工知能に恋する中国人の話」、ラストの「18歳までは生きて欲しい」という話。
叱ってくれないドラえもん。それは何でも言うことを聞いてくれるロボット。そして星新一さんの、ロボットが出てきてちょっと辛口な終わり方をするお話を思い出して背中がゾゾーッとしました。
「人工知能に恋する話」は自分のすることにイエスしか言わない相手ならどんなに楽だろうと思います。恥ずかしい思いをすることもないだろうし。でもそれでいいんだろうか?それに慣れてしまったら生身の相手との恋愛なんてめんどうになってしまわないか?
2016年10月1日土曜日
アフタフ・バーバン 北崎さんを迎えての講演会 その1
私の大好きなアフタフ・バーバンのスタッフである北崎圭太さんをお招きして、ネットやゲームに関する講演会を行いました。
私が北崎さんと初めてお会いしたのは一年前。北崎さんは赤ちゃん対象のワークショップの講師として、私はそのワークショップのお手伝いをするスタッフとして一緒になったのが始まりでした。赤ちゃん対象のワークショップが終わってから「こんなこともしているんです」といただいたのが『10年後も通用するネット依存に対する力の話』という講演会のチラシ。
アフタフ・バーバンって、子ども達と忍者修行をして遊んだり、赤ちゃんと遊んだりする劇団なのに、ネット・ゲームに関する講演会って?アフタフ・バーバンとネットやゲームの問題。あまり関係がないように思えるのに、どうしてこういう講演会をするようになったのか北崎さんに聞いてみました。
小4男子が一番楽しく遊べる年齢だと思うのに、その年頃の子ども達がどんどん公園でゲームをする姿が増えてきた。しかも最近はゲームも小型で携帯型になってモニターやケーブルがなくてもどこでも遊べるようになった。いっぱい遊んで欲しい年頃なのに、子ども達自身には「遊ばなくてもいいや」という思いが強くなってきているのではないのか、どうしたら子ども達に「ゲームを減らしてもいい」と思ってもらえるだろうか、と考えた北崎さん。
そして電車の中で見た光景。おじいちゃんがお孫さんに「山が見えたぞ」と話しかけているのにお孫さんはゲーム機に夢中になっている。一方では3歳くらいのお子さんがママに「山が見えたよ」と話しかけてもママは携帯画面を見て子どもの声が聞こえていない。男の子はゲームで“遊んでいる”し、ママもmixiで人と“関わっている”。けれどそれで本当にいいのだろうか?アフタフ・バーバンが考える「遊び」や「人との関わり」はそういうものではない。
そこから北崎さんもネットやゲームの問題に関して考えるようになり、ご自身も勉強し、講演会を行うようになったのだそうです。
今回のように大人数で、しかも中学生と大人の両方に向けて話をするというスタイルは初めてだそうで(いつもはもっと少人数で、講演の対象も子どもだけ、とか、大人だけ、というスタイルだそうです)いろいろと悩みながら今回の講演会を迎えた北崎さん。
まず、体育館で今回の講演会のスタッフであるPTAのママさん達と顔合わせ。北崎さんの簡単な自己紹介のあと、アフタフ・バーバン流の簡単なゲームをしてスタッフの心を一つにしました。
「ここにいるメンバーで、誕生日順に並びましょう!!はい、はじめ~」との掛け声の下、あっという間に整列完了。すると何と9/7、講演会当日に誕生日を迎えたママさんがいることが分かり、みんなでhappy birthdayの歌を歌いました。その後、名前のあいうえお順に並ぼうゲームをして円になり、隣の人と手を繋いで3秒の握手リレー。
もちろん、講演会前には何と校長室でもやりました。校長先生や執行部メンバーと「今朝、何時に起きたか順に並びましょう」ゲームをして、次の「手の温かい順に円く並びましょう」ゲームではちょっと恥ずかしかったけれどみんながそれぞれに手を出して握手しあいながら、互いの手の温かさを感じて円く並び、隣の人との握手リレーをした後に、今度は全員が異なった人と左右の手をつないで、知恵の輪のように複雑に手が交差した中での握手リレーをして(なんと1回で成功しました)心を一つにして講演会に臨みました。まさか校長先生や来賓の方と握手するなんて!そんな機会は滅多にないのですが、さすがアフタフ・バーバンマジック。ホントに一瞬で盛り上がりました。
ネットやゲームの問題は難しいテーマだと思います。私も、大事な問題だと思いながらも、ちゃんと考えずに周りに流されてここまできていたと思います。講演会後にいただいたまとめのチラシを読み返しながら、北崎さんの話を思い出し、何度もいろんなことを考えました。今までは流れの速い川に身をゆだねていたような私でしたが、北崎さんの話を聞いてちょっと変わりました。できることをしてみよう、と思います。講演会のチラシに「全ての大人が無関係でも無力ではない」とあったのはそういう意味だったのか、と思いました。
また子ども達は子ども達で、きっと北崎さんの話は心のどこかにひっかかって、今すぐにではなくてもいつか「そういえば~」と思い出してくれるのではないかと思います。
北崎さんの講演会を保護者の皆さんや生徒達と一緒に聞くことができて、ホントによかったと思いました。
北崎さんとのメールのやりとりをあと5回に分けてアップしています。
特に北崎さんからの「多謝」というタイトルでいただいたメールはぜひご覧いただきたい内容です。
北崎さんとのメールのやりとりをあと5回に分けてアップしています。
特に北崎さんからの「多謝」というタイトルでいただいたメールはぜひご覧いただきたい内容です。
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