昨日の時空散走は雨が降ってくるかもしれないことを考慮して
前日のうちに自転車は使わずにまちあるきバージョンにすることに決定し
事務局から参加者へ連絡してもらいました。
当初9名の予定が6名になってしまったけれど、まちあるきするにはちょうどいい人数でした。
時空散走のツアーの内容はどうやって決めるのかというと
私の場合はまず一番行きたいところを決めて、そこから肉付けしていくパターン。
今回は最近紹介していなかった「常磐コールシスターズ」を紹介したいと思って
コールシスターズならフラガールやハワイアンズつながりでツアーを組み立てようと思いました。
(常磐コールシスターズは常磐炭鉱で働いていた人の娘さんたちで結成された野球チームで
コールシスターズの成功があったから
フラガールへとその手法が受け継がれたのではないかといわれている)
常磐地区でスパリゾートハワイアンズ(旧 常磐ハワイアンセンター)やフラガールにゆかりのある
人・モノをめぐる2026・秋ツアーは温泉神社の下からスタート。
まず最初に向かったのは、しら石と三函座跡。
その昔、湯本には沢山の映画館がありました。
その中のひとつに三函座という映画館があり
映画館のお客さんにお茶やお菓子を提供する喫茶店として映画館のそばにしら石がオープン。
喫茶店で提供されていたお菓子が評判で
映画館の売店や近くの温泉旅館などでも販売されるようになり和菓子屋へ。
昭和50年代、ハワイアンセンターから委託されて「フラガールまんじゅう」を作っていたそうで
最近、そのフラガールまんじゅうを復活させようとクラウドファンディングに挑戦し
出来上がったのが「フラまん」です。
ミルク餡とパイナップル味の2種類があり、フラまんを購入してお店を後にしました。
三函座跡では在りし日の映画館の写真を見ながらおしゃべり。
参加者から三函座解体時の写真を見せていただいて
映画館の内部がどんなだったのかちょっとだけ知ることができました。
私が気になっている建物を紹介することができました。
これも自転車じゃなくてまちあるきだからできたこと。
今はもう使われていないのだけれど、温泉街らしいお店が並んでいた場所。
ここも予定にはなかったけどちょこっと寄り道。
自転車ツアーの時も気になりつつも紹介できなかった焼き鳥屋さんに
フラっとみんなで立ち寄ってみる。
このスープ、シンプルなのにすごく美味しい。焼き鳥を購入するお客さんに提供しているそうです。
震災まではお隣に店舗を構えて営業していて、その時に使っていた看板。
震災で建物がダメになってしまって取り壊してしまったそう。今はプレハブで営業しています。
他にも常磐地区には焼き鳥屋さんがあったんだよ、という話などをしていたら急に「おにぎり食べる?」と言われ「ちょうど6個、いただいたおにぎりがあるから」と
おにぎりをお土産にいただいて帰りました。
店主との温かいやり取りに「まちあるきもいいなぁ」と思いました。
湯本の裏通りの道を歩きながら、ちょっと明るいニュースが飛び込んできたので
湯本の町がちょっとでも元気になるといいなぁという話をしながらぶらぶらまちあるき。
八仙の立体橋の下で、この立体橋がドラマのロケ地になったり
コスプレさんの撮影場所になったりしていることや
昔からある製餡所のこと
今は戸建てが並ぶ場所には昔、スーパー藤越があったことや
藤越ともう一つのスーパーが立地争いが繰り広げた話などに花が咲きました。
そして常磐地区でハワイアンセンターにゆかりのある人といえば黒カレーの石井シェフ。
今は別のテナントになってしまいましたが
石井シェフのお店 レストラン ヤスヒロがあった建物の前でちょっと話をしてから
みゆきの湯跡地へ。
解体途中のみゆきの湯。ある意味、この姿もとってもレアです。
ネットにあった駅前の再開発後の姿をみんなで見ながらおしゃべり。
そしてそのまま、みゆきの湯の向かい側のビルの2階にある舞花の紹介へ。
ここはフラガール1期生のお店です。
夏になるとこの辺りでじゃんがらの音が聞こえる、という話をしたら
ビルの3階でじゃんがらの練習をしているんだと参加者の方が話してくれました。
舞花のママを中心としたじゃんがらチームがあるそうです。
続いてその場所から市営天王崎アパートの話を。
ここも取り壊されて今はもうないので、能町みね子さんのInstagramの写真を見ながら。
市営住宅なのに一階にはテナントが入っているし
建物の形なども先進的でその当時はとっても話題になったのだとか。
そしてその天王崎アパートの一階には新柳菓子店というお土産屋さんがあり
そこで販売されていたパイナップル最中は
常磐ハワイアンセンターオープン当初からお土産として販売されていた話も紹介しました。
パッケージや包装紙がかわいいね、という声もあがりました。
震災で閉業を余儀なくされてしまって今はもう食べることはできないのが残念です。
まちあるきなので当初予定していた浅貝球場跡地前で「常磐コールシスターズ」の話をする
というのは今回は省略しようかなと考えていたのですが(ちょっと場所的に離れているため)
今回6名の参加者のうち、3名が湯本出身で一人が浅貝出身者だったので
参加者の方にガイドをお願いして急遽「ミニ浅貝ツアー」をしました。
浅貝は上浅貝と下浅貝があって、それは知っているけれど上浅貝と下浅貝の境目はどこ?
という素朴な疑問を解決すべく、浅貝地区へ車で移動しまちあるき。
参加者の昔話がとても盛り上がりました。
山の上に住んでいた人たちは昔からそこに住んでいたので
子どもも地域のおじいちゃんおばあちゃんたちとなかよしだし
方や、その下にできた新興住宅地に住んでいた人は他から移り住んだ人たちの子どもで
それぞれにカラーがあり、子どもたちなりの勢力図があって~という話や
山の上で秘密基地をつくって遊んでいた話も。
小学5年生の時に震災があって、それから外遊びについての親の考え方も一変しましたが
すごく楽しく豊かな幼少時代を過ごしたことが分かりました。
上の子ちゃんと同い年の参加者さん、同じ地区でも学区が変わると全然違うんだなぁと思いました。
そして今回のツアーで一番推したかった「常磐コールシスターズ」の話を浅貝球場跡地前で。
浅貝出身の参加者さんが通っていた中学校は浅貝球場跡地から見える場所にありました。
最後は古滝屋に移動しました。
古滝屋の6階にはいわきFCルームがあり、いわきFCを応援しています。
そしていわきFCともハワイアンズは繋がりがあります。
しら石のフラまんを食べながらいわきFCとハワイアンズの話を。
まずホームスタジアムの名称は命名権により「ハワイアンズスタジアムいわき」(通称ハワスタ)
それからスコアボード幕の女神と守り神の話はフラガールにつながりがあります。
詳しい話はこちら。
ツルハシは、いわき市が舞台の映画「フラガール」主人公の兄、豊川悦司演じる谷川洋二朗です!炭鉱夫です。妹の初舞台を守るため妨害者と対峙するシーンからの切り抜きです。
— 瀬尾 (@banzaiarmors) May 12, 2025
スコアボード幕を作成した方よりご厚意でステッカーをいただいたので 参加者にお渡ししました。
いわきFCのサポーターが太鼓を使い、チャント(応援歌)でスタジアムを盛り上げています。
そのチャントの中で一斗缶が使われているのをご存じでしょうか?
いわきらしさを取り入れるために
ハワイアンズのタヒチアンダンスのリズムをたたいているのです。
実際にハワイアンズのポリネシアンショー
(ファイヤーナイフダンスやタヒチアンダンスの演奏・演目)では
タヒチの伝統的な打楽器「トエレ」の代わりに一斗缶や木をくりぬいた打楽器が使われていおり
実際に一斗缶を使って演奏している方を講師にお招きして手ほどきを受けたそうです。
昨日はその様子を参加者の方にも動画で見ていただきました。
このタヒチアンダンスやトエレという楽器は常磐ハワイアンセンターが誕生するのに欠かせない
とても大事なものなのです。
それから常磐ハワイアンセンターの誕生にまつわる話
実は候補地は現在の場所ともう一つあったこと、そこにまつわるドラマ
オープン当初あったナイアガラ露天風呂や金風呂、バナナ園の思い出
ハワイアンセンターの柱のない大きなドーム型の施設はダイヤモンドトラス工法といって
常磐火力発電所の貯炭場からヒントをもらって中村社長が設計したこと
中村社長の経営理念や思いなど
本で読んだことの中から私が感銘を受けたところを紹介しました。
また常磐地区でハワイアンセンターにゆかりのある人といえば黒カレーの石井シェフ。
石井シェフはハワイアンセンターの初代料理長を務めた方です。
自転車だったら橋本酒店によって石井シェフの話もする予定だったのですが
まちあるきになったので古滝屋で写真を見ながら
石井シェフの波乱万丈な人生をかいつまんで紹介しつつ
ハワイアンセンターオープン当時に提供されていたメニューなども振り返りました。
石井シェフのことももう少し詳しく時空散走で紹介できたらいいなぁ。
最後に番外編としてほるるの入り口に咲いているハイビスカスに似ている花について紹介しました。
石炭化石館を訪れた観光客や地元の人にハワイアンやフラの雰囲気を感じて欲しいと
花壇を14年間に渡り手入れされている方がいらっしゃると知ったのはつい最近でした。
この花壇を丁寧に手入れされている方やいわきFCのサポーターなど
中村社長の思いが静かにいろんな人の心に伝播していて
それもまた素敵なことだなぁと思いました。
今回、たまたま今年が常磐ハワイアンセンターが誕生して60周年
フラガールの映画が公開されて20年という節目の年だったこともあり
「じゃあハワイアンズやフラガール繋がりのツアーにしよう」と軽い気持ちで決めましたが
意外に調べたりまとめたりして結構大変でした。
でも近くにある施設なのに、その創業者の想いなど何も知らなくて
本を読んでとてもおもしろかったし、すごい方だったんだなということが分かって
今回調べたことやまとめたこと、そこから感銘を受けたことを
時空散走で参加者の方にお話しました。(みなさん、ご清聴ありがとうございました)
そしてそれは全部自分の財産になります。とっても貴重な経験になりました。
ありがとうございました。

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