2020年4月4日土曜日

火鉢

火鉢の火の匂いはおばあちゃんちの火鉢の匂い。昔のおばあちゃんちを思い出す。
私が小さかった頃、おばあちゃんちの掘りごたつの底には火鉢が入っていて
おじいちゃんが掘りごたつの中にもぐって炭の調整をしてくれた。
掘りごたつの底の火鉢は炭の上を金網が覆っていたので
炭を足で触ってやけどすることはなかった。

小さな頃は掘りごたつ自体、不思議だった。
だってコタツの下が大きく穴が空いていて、そしてその穴の中では火がついているんだもの。
祖父母も年をとり、掘りごたつの中の熱源は炭から電気あんか?になり
そして最後は掘りごたつに蓋をして普通のこたつになってしまったけど
掘りごたつと火鉢、井戸とかまどと
おばあちゃんちには自分の家にないものがいっぱいあっておもしろかったな。
(そうそう、二世帯住宅になるまではトイレが母屋の外にあって
辺りが暗くなってからの時間帯、トイレに行くのがすごくいやだった!!
空の星と虫の声と辺りが暗いのと、家に出るのがめんどくさいのと
いろんな記憶が一緒に紐付けされてる)


炭が赤く燃えているのを見ると、人の手間がかかっているこの火はすごく贅沢だなと思う。


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