2018年12月号のこどもたっちのコラムです。
私は小学校で月に一度、朝の読書タイムに絵本の読み聞かせをするボランティアをしています。我が子はもう卒業して在籍していませんが、卒業生の保護者として参加しています。毎月「どんな絵本を読んだら子どもたちに喜んでもらえるだろうか?」と考えながら絵本をさがします。また、私の知らないさまざまな絵本に出会えるのも楽しいです。
私は対象年齢や読み聞かせをする月にあわせておすすめの絵本が紹介されているブックリストを参考に絵本を選ぶことが多く、今月は12月なのでクリスマスにちなんだ絵本を何冊か借りてきました。クリスマスというとサンタクロースが主人公のもの、もみの木が主役だったりクリスマスプレゼントがメインの話だったりといろいろですが、読む人の心をしっとりとさせる絵本を見つけました。南フランスを一匹の犬とともに放浪していた老人の話をある青年が歌にし、多くの人に愛されました。青年は若くして他界しますが彼の歌を惜しむ声により歌は絵本になりました。貧しい老人が親切にした子犬は実は魔法使いで、望みを叶えてくれるといいます。自分なら何を願うでしょうか。さて老人が願ったものとは何だったのでしょうか。クリスマスの夜におすすめの一冊です。
魔法の夜 表紙にある、穏やかな表情で眠る老人と犬の絵が この話のすべてを物語っているようで私は一番好きです。 |
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