2017年7月24日月曜日

愛された記憶 くらし随筆12

 西内みなみ先生の講演会に参加して知った、先生が書かれた本「子育ては、愛された自分さがし」。“自分の子どもを世話しかわいがるときに自分も親からそうしてもらった、愛された体験をもう一度味わう”というものです。

 子育てをしながらこの言葉をよく思い出します。たとえば順番に体調を崩した子どもたちに寄り添っていた時。それまで全く思い出したことのなかった古い記憶がよみがえりました。
  それは小学生の頃のこと。当時具合の悪い日が続き、昼間から眠っていた私が夕飯時に目を覚ますと母が私の枕元にきて「ああ、よかった。もう目を覚まさないんじゃないかと思った。」とても心配そうな母の姿に「私のことを本当に心配してくれていたんだ」と嬉しくなりました。
 9人兄妹の長女だった私。小さな妹たちと同じようにもっと手をかけてもらいたいと思うこともありましたが、あの時、私は母に愛されていると実感しました。
 
  やがて子どもたちが親になったとき、たくさんの人から愛された記憶にどうか出会えますように。

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