2015年3月3日火曜日

絵本 さくら ひらひら とんぴんぴん

「てんさらばさら」の絵本が読みたいなぁと思っていたら
「てんさらばさら」のわたりむつこさんとましませつこさんのコンビによる絵本が
発売されたと聞いて早速本屋さんに行って来ました。

さくら ひらひら とんぴんぴん

わたりむつこさんは宮城県白石市で生まれて小学校から高校までを原町で過ごしたのだとか。
そして、この絵本にでてくる桜は三春の滝桜がモデルです。

震災でわたりさんの生家は取り壊され、子どもの頃過ごした相馬地方の海岸の様子も一変しました。
ふるさとの原風景を失って喪失感に襲われたときにわたりさんが思い出したのは
震災が起こる前の年にましまさんと訪れた三春の滝桜。
滝桜は天から滝が流れ落ちるような生命力に溢れていました。
そして再び三春を訪れ、震災後も大地に根を張り新しい蕾をつける桜を見て
桜の絵本を書きたいと思ってでき上がったのがこの絵本。

ましまさんは桜を描くのは難しいと、里山の風景を求めて甲府へ何度も足を運ばれたそうですが
絵本に描かれる桜が本当に見事で美しい。

作者のことばの中でわたりさんは、ましまさんのところに生まれた初孫“花ちゃん”にふれ
「新しい命はきっと消えたふるさとを甦らせてくれるだろう、いまはそう信じている。」と結んでいます。

子どもだけでなくいろんな世代の方に読んでいただきたい古里ふくしまの絵本です。



福島民報の記事をご覧下さい。
滝桜の絵本で元気に 童話作家わたりむつこさん 古里思い執筆、出版




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