まだ主人と結婚する前、日記をつけていた。
本当は交換日記にしたかったけれど、主人は書かないから
私が書いた日記を主人が読んで赤字でコメント書いたり
私が書いた漢字が間違えていたら書き取り練習をさせられたり
していて、それはそれで楽しかった。
日記を書くのに、私は小さなメモ帳をいつも持ち歩いて
電車やバスの中で、何か思いついたらメモ帳に書き込んでいた。
それは、面白いことを発見したことや、何か思いついたことや、
一緒に見たいと思った素敵な風景を見たときだったり、
美味しいものを食べたら、今度一緒に食べに行きたいと思ったことだったり。
多分、自分がいいと思ったこと、素敵と思った瞬間、
そして例え一緒に同じとところに行って同じ場にいても
伝えないと相手には分からないから
その時どんなことを私は感じたのか、そんなことを分かって欲しくて
延々と書いていたんだと思う。
今、たっちを書くようになっても、コラムで取り上げたらいいな、
と思うようなネタが見つかったら、メモしたりしてして
少しずつストックしている。
ネタをストックする癖は、もうだいぶ前からのことだったんだなぁと
昔を懐かしく思った。
2014年1月31日金曜日
2014年1月30日木曜日
狭いところが好き
息子は狭いところが好き。
押し入れを自分専用の秘密基地にしたり、
テーブルの下で隠れて遊んだり、
たたんであるお布団と壁の隙間に入り込んだり。
子どもはたいてい、狭いところや暗いところが好きだったりする。
すると母は言う。
狭いところや暗いところは、お腹の中にいたときの様子と似ているから
だから子どもってそういうところが好きなのよ、と。
そういわれると、なんだか妙に納得する。
押し入れを自分専用の秘密基地にしたり、
テーブルの下で隠れて遊んだり、
たたんであるお布団と壁の隙間に入り込んだり。
子どもはたいてい、狭いところや暗いところが好きだったりする。
すると母は言う。
狭いところや暗いところは、お腹の中にいたときの様子と似ているから
だから子どもってそういうところが好きなのよ、と。
そういわれると、なんだか妙に納得する。
2014年1月29日水曜日
近松門左衛門 恋の女
たとえば会えない日が続くと「どうして会えないの?電話くらいできるじゃない」とつい問いつめてしまう。これではうっとうしいだけである。近松の女たちはこうは言わない。
『博多小女郎波枕』の小女郎は、恋人惣七に久しぶりに会うと言葉より先に出るのは涙。思わずうれし泣きに泣き入って、会いたい気持ちを表現した。『曽根崎心中』でも、「会いたかったあ!このまま会えない日が続いたら、病気になってしまうほど。その証拠に」とお初は男の手をとって、胸元へ引き入れる。嬉しさで破裂しそうな心臓の鼓動を聞かせるために。
FRaU 近松門左衛門 恋の女 より
『博多小女郎波枕』の小女郎は、恋人惣七に久しぶりに会うと言葉より先に出るのは涙。思わずうれし泣きに泣き入って、会いたい気持ちを表現した。『曽根崎心中』でも、「会いたかったあ!このまま会えない日が続いたら、病気になってしまうほど。その証拠に」とお初は男の手をとって、胸元へ引き入れる。嬉しさで破裂しそうな心臓の鼓動を聞かせるために。
FRaU 近松門左衛門 恋の女 より
2014年1月28日火曜日
秘すれば花
学生だった頃、ある中年の男性がこんな話を聞かせてくれた。
「人妻はね、全部は見せないんだよね。
でも結婚していない人は全部見せちゃうの。
全部分かってしまったらその人に対する興味はなくなっちゃうじゃない?
男はそのもっと奥にある、見えない部分が知りたくなっちゃうの。
その辺の駆け引きがうまいんだよね、人妻は。」
その話を聞いて、ゆかしい という言葉を思い出した。
ヴェールに包まれた、隠された奥の部分を知りたくて
もっと、もっとと手をのばす。
それが「奥ゆかしい」という言葉になるんだろうか。
秘すれば花。
全てを開けっぴろげにせず、どこか謎めいたものを漂わせる。
まさに人妻ってそんなかんじなのね、かっこいい、と思ったものの
いざ自分が人妻と言われる立場にはなったものの、あまり思ったほど
かっこいいような、そんななまめかしいものでもないな、と思ったりもする。
2014年1月27日月曜日
父親に褒められたこと
高校3年間を自宅から遠く離れた島根県松江市にある高校で過ごした私。卒業式に出席するために父が来てくれた。
3年間の寮生活。それももう終わりだと思うとさみしかったけれど、やっと家に帰ることができると心は弾んでいた。
卒業式が終わって荷物を引き払い、あとは夜行バスに乗って帰るだけ。ほとんどの生徒は卒業式を最後に寮を去って行くのだけれども、就職を控えて自動車学校に通っている生徒は自動車学校を卒業するまでは寮に残って生活することになっていた。
ほとんどの生徒がウキウキしながら寮を去って行く。私も最後の食事を駅前で済ませてから夜行バスに乗り込もうと思っていたら、ある友人は自動車学校に通っているため、まだ自宅には帰れない。寮の玄関で一緒に過ごした仲間を見送っていた。
しかも、ほとんどの生徒は親が卒業式に出席するためにやってきたのに彼女の家は自営業を営んでおり、卒業式が終わっても彼女はまだ寮に残るので、卒業式にも親は出席せずに彼女一人だったと知った。
みんな、親が来てウキウキしながら寮を去って行く姿を見送るのはさみしいだろうと思った私は、一緒に夕食を食べないかと誘い、父を私と彼女と三人で駅前で食事をした。
自宅に戻った父が母にひと言「いい子に育ったな」とぼそっと言ったそうだ。「お父さんってね、なかなか人を褒めないのよ。それを褒めたんだからすごいことね」と母は私にこっそり告げた。多分、彼女を食事に誘ったことを見て、父はそう思ったんだと私は分かった。
口数の少ない父が褒めてくれることは、多分、あとはもうほとんどないだろうと思う。とても嬉しかった瞬間だった。
3年間の寮生活。それももう終わりだと思うとさみしかったけれど、やっと家に帰ることができると心は弾んでいた。
卒業式が終わって荷物を引き払い、あとは夜行バスに乗って帰るだけ。ほとんどの生徒は卒業式を最後に寮を去って行くのだけれども、就職を控えて自動車学校に通っている生徒は自動車学校を卒業するまでは寮に残って生活することになっていた。
ほとんどの生徒がウキウキしながら寮を去って行く。私も最後の食事を駅前で済ませてから夜行バスに乗り込もうと思っていたら、ある友人は自動車学校に通っているため、まだ自宅には帰れない。寮の玄関で一緒に過ごした仲間を見送っていた。
しかも、ほとんどの生徒は親が卒業式に出席するためにやってきたのに彼女の家は自営業を営んでおり、卒業式が終わっても彼女はまだ寮に残るので、卒業式にも親は出席せずに彼女一人だったと知った。
みんな、親が来てウキウキしながら寮を去って行く姿を見送るのはさみしいだろうと思った私は、一緒に夕食を食べないかと誘い、父を私と彼女と三人で駅前で食事をした。
自宅に戻った父が母にひと言「いい子に育ったな」とぼそっと言ったそうだ。「お父さんってね、なかなか人を褒めないのよ。それを褒めたんだからすごいことね」と母は私にこっそり告げた。多分、彼女を食事に誘ったことを見て、父はそう思ったんだと私は分かった。
口数の少ない父が褒めてくれることは、多分、あとはもうほとんどないだろうと思う。とても嬉しかった瞬間だった。
2014年1月26日日曜日
角かくし
能楽は高度に象徴的な芸能である。この能楽が、女の嫉妬に狂った姿を象徴するときにその生き霊が角の生えた鬼面をつけて出てくることは面白い。それで嫉妬を恐れた昔の人は、その角が出ないように、婚礼のときには花嫁に「角かくし」をさせるようになったのだ、という説があるが、いかにもありそうな話である。
渡部昇一 「レトリックの時代」より
渡部昇一 「レトリックの時代」より
2014年1月25日土曜日
名前、好きになったよ
私は自分の名前が大好きとは言えなかった。
自分に自信がない、多分、それも関係しているんだと思う。
でも黒川伊保子さんの「音相」の本を読んで
名前の持つ音、その音からイメージされるもの
実際に私の名前が持つイメージを読んだら
「悪くないじゃん、私の名前」って思って
なんだか自分の名前が愛おしくなった。
子どもの名前も主人の名前も自分の名前も
いっぱい呼んでもらいたくなった。
自分に自信がない、多分、それも関係しているんだと思う。
でも黒川伊保子さんの「音相」の本を読んで
名前の持つ音、その音からイメージされるもの
実際に私の名前が持つイメージを読んだら
「悪くないじゃん、私の名前」って思って
なんだか自分の名前が愛おしくなった。
子どもの名前も主人の名前も自分の名前も
いっぱい呼んでもらいたくなった。
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