2019年12月31日火曜日

「あなたのこどもは」ハリール・ジブラーン

あなたの子どもは、あなたの子どもではありません。

彼らは生命そのものが望んだ息子や娘なのです。
あなたを通ってやって来ますが、あなたからやって来るのではありません。

あなたといっしょにいますが、あなたのものではないのです。

子どもに愛を注いでもよいでしょう。
でも、考えは与えてはいけません。
子どもには子どもの考えがあるからです。

あなたの家に子どもの体を住まわせてもよいでしょう。
でも、その魂を住まわせてはいけません。
子どもの魂は明日の家に住んでいて、
あなたは夢の中でさえ、そこに立ち入ることはできないからです。

子どものようになろうと努めてもよいでしょう。
でも、子どもをあなたのようにしようとしてはいけません。

生命は後戻りせず、昨日とともにとどまってもいないからです。

あなたは弓です。
その弓から、子どもは生きた矢となって放たれます。
射手は果てしなく続く道にある的を見つめ、
矢がすばやく、遠くへと飛んでいけるように、
力いっぱいあなたをしならせます。
射手の手の中でしなることを喜びましょう。

なぜなら、射手が、飛んでいく矢を愛しているなら、
同じようにとどまる弓も愛しているのですから。

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